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平成24年度 日本青年社「全国議員同志連盟・社友総会」開催報告

2012.09.01 活動報告 / その他、活動報告

平成24年度 日本青年社「全国議員同志連盟・社友総会」開催報告

平成24年度
日本青年社「全国議員同志連盟・社友総会」開催報告

平成24年9月12日

 日本青年社は、毎年1回「全国議員同志連盟・社友総会」を開催している。特に今年は例年と趣向を変え、爽秋の9月9日、神奈川県の景勝地である江の島の高野山真言宗・鹿児島最福寺関東別院「江の島大師」での開催となった。

 開催当日は、参加者全員が江の島の「児玉神社」(明治の軍人・児玉源太郎陸軍大将が祀られている)に参拝した後、山頂の「江の島大師」大講堂に参集した。窓から太平洋が一望できる「江の島大師」は600人以上が収容できる大講堂であるが、開会15分前には、会場に入りきれないほどの参加者が集う大盛況であった。

「全国議員同志連盟・社友総会」は、午後2時の開会とともに行われた国民儀礼に続いて、「国民が知らない真実・日本青年社尖閣諸島実効支配27年の活動・尖閣諸島灯台物語」が上映された。時折りしも北方領土、竹島、尖閣諸島において他国の主権侵害が立て続けに起きている時期でもあることから、領土問題をテーマにしたDVDへの関心が高い。

このDVD上映に続いて、真言密教の最高位である前人未踏の百万枚護摩行を達成された、医学博士である高野山真言宗伝燈大阿闇梨・鹿児島最福寺法主である池口惠觀大僧正が「新党立党宣言と日本青年社の役割」を講演したことに続いて、アメリカから帰国したロシア日本研究会名誉会長・ロシア連邦科学アカデミー・東洋学研究所・日本文化研究所長・法政大学法学部教授のサルキソフ教授が「北方領土返還に向けたロシア政府の見解と日本青年社の存在」について講演した。

全体で3時間近い「総会」であったが、混迷する政局と領土問題を抱えるわが国の現状を映し出すが如き総会内容は、参加者に大きな衝撃と感動を与えるとともに日本青年社の更なる結束と飛躍を確認して終了した。

尚、「全国議員同志連盟・社友総会」の全容については機関紙「青年戦士」10月号に掲載します。

 


平成24年度
日本青年社「全国議員同志連盟・社友総会」開催報告 ー全容ー
熱気あふれる「江の島大師」大講堂で更なる結束と団結を誓う

平成24年10月16日

 日本青年社の三大行事の一つである「全国議員同志連盟・社友総会」は今年で13回を迎えた。特に今年の総会は大きく変わり行く社会環境の中で心機一転を図るとともに更なる結束と団結を図ることを目的に、神奈川県有数の景勝地である藤沢市江の島の「江の島大師」大講堂での開催となった。会場となった大講堂は、600人以上を収容することできる大型施設であったが、入場者が入り口に列をなすほど盛況であった。また「江の島大師」は、真言密教の最高位であり、医学博士である高野山真言宗鹿児島最福寺法主・池口惠觀大僧正の関東別院として平成五年に建立された寺院として知られており大講堂からは太平洋を望むことのできる絶景であった。

日本青年社「全国議員同志連盟・社友総会」(以下、総会と言う)は昨年まで東京で開催してきたが、今年は心機一転を図り、神奈川県藤沢市の「江の島大師」での開催となった。この「江の島大師」は、神奈川県有数の観光地として知られる藤沢市の江の島山頂に建立されている寺院であるが、昔から島全体に有名な神社が数多く建立されている観光スポットであることから、総会の集合場所は明治の偉人・児玉源太郎陸軍大将が祀られる「児玉神社」となった。「児玉神社」は、江の島神社に向う参道を抜けた左側の高台に位置する神社である。

全国からの参加者は、正午から当神社において山本白鳥宮司による厳かな昇殿参拝を行ってから江の島神社を自由参拝した後、エスカレーターで観光めぐりをしながら山頂の「江の島大師」に到着した。会場となる「江の島大師」は午後1時30分の開場であったが、続々と到着する参加者は開会15分前になると入口に入れないほどの盛況ぶりであった。

午後2時開会の総会は、冒頭の国民儀礼に続いて、議員同志連盟会長・松村茂夫久喜市議会議員が「…皆さんは今日あの弁天橋を渡って来ました。帰りには来たときよりも力強く自信に満ちて、体いっぱいエネルギーを持ちながら同じ橋を渡って帰りたいと思います。それは今日の皆さんと一体となって開くこの総会と池口惠觀先生、サルキソフ先生の温かくありがたいお話によるものだと思っております。そしてこの江の島大師と言う荘厳な、かぐわしい霊気のいっぱい満ちたこの場所で記念すべきこの総会を催すことができました。私は日本青年社の一人ひとりがど勇敢で礼儀正しく誠実な日本人はいないのではないかと思っております。

 今日本が本当に危険な状態の中に置かれておりますが、私たちは同志として一人ひとりが力を合わせて頑張ることによって、必ずこの日本は輝かしい明日を迎えるに違いないと確信します。日本青年社はいっそう団結と結束で、この厳しい日本の現状を切り開いていかねばならないと信じております。それができる私たち一人ひとりであります。 どうぞ体を大切にして天皇陛下のため、国のため必死の戦いを、必死の頑張りをして行きたいと思います。…」と熱い思いを込めて挨拶した。

続く全国社友会会長挨拶で小林明会長は、「…松村先生の挨拶は本当に素晴らしくて多くの人たちに心に響きます。私は殆ど会社の朝礼で社員に仕事の指示をする程度の話をしますが、大勢の人たちの前で話をするは得意ではありません。特に今日はご高名な池口惠觀先生とサルキソフ先生から素晴らしいお話しを拝聴することになっていますので…今日の挨拶は簡単にさせて頂きますが、私がこの国を思う熱い思いはいつも変わりません。私も皆さんと一緒に一生懸命頑張ります。…」と爽やかに挨拶した。

両会長の挨拶に続くビデオ上映では「国民に知られざる真実・日本青年社の尖閣諸島実効支配27年の活動記録」が約50分にわたって上映された。このビデオは、日中友好平和条約が調印された昭和53年8月、日本青年社が尖閣諸島の領有権を主張することを目的に魚釣島に灯台を建設してから、平成17年2月に国家に無償委譲までの実効支配活動記録と国家委譲から現在に至るまでの出来事を時系列に編集したものですが、時折しも竹島と尖閣諸島で起きた他国の主権侵害事件と尖閣諸島の国有化と中国で反日暴動が起きていることが相まっている時期だけに、かねてより領土問題に熱い思いをよせる参加者は思い新たに領土の重要性を感じ取っていた。

ビデオ上映に続く、お二方の先生による特別講演では、最初に歴代総理の指南役であり、政界、財界、芸能界、スポーツ界はもとより、世界にその存在と活動を知られる、真言密教の最高位である前人未踏の百万枚護摩行を達成された医学博士である高野山真言宗伝燈大阿闇梨・鹿児島最福寺法主である池口惠觀大僧正のプロフィルが映像紹介と「新党立党宣言と日本青年社の役割」を講演した。(講演要旨はこちらのリンク参照)

続く講演で、この日の「総会」のために、9月7日にアメリカから戻ったロシア日本研究会名誉会長・ロシア連邦科学アカデミー・東洋学研究所・日本文化研究所長・法政大学法学部教授のサルキソフ教授が「北方領土返還に向けたロシア政府の見解と日本青年社の活動と存在」を講演した。(講演要旨はこちらのリンク参照)

この特別講演の後、緊急報告として8月30日から9月5日まで北海道内で「北方領土早期返還キャラバン隊」が、ロシア連邦札幌総領事館を訪問し、総領事と領土返還に関する意見交換をした内容を発表があった。(こちらのリンク参照)

 最後に志村喜一日本青年社顧問が「この江の島の聖地で先生方のご意見を拝聴したりビデオ等を観賞させて頂くなど勉強をさせて頂いた中で、池口先生のお話とサルキソフ先生のお話を伺っていると、私が現在感じていることと相当隔たりのある現実があるなと言うことに驚いていると同時にこれは再認識をしなければいけないなと思う点が多々ありました。

 それは、ロシアと日本の問題等について、今日は友好ムードの中で領土問題を解決をしてゆくと言う指針をお示しいただき、私たちもそれに従って頑張っているわけでございますが、ただ一つだけ戦争ということになりますと、勝った国は勝者であり、負けた国は敗者でありますが、そこには本当の意味でその当時の隠された秘話、そして表には出てはいけない諸問題等もあったんだな、ということを今日はいたく感じました。

 そういうことの中で私は、今日の総会で、お二人の先生が色々と示してくれた指針で、この点はこういう風に考えなければいけなかったなと、特にサルキソフ先生が教授をなさる山梨学院大学は私の郷土でありますから、特に近い物を感じたのかも知れませが、ロシア側としてお話しを頂いた先生のお言葉、そして私どもが考えていた問題の中に相当の隔たりがあったということを今日は認識を致しました。過去は過去、これから未来に向って地球人でありますから特に隣国のロシアと関係も双方が理解をし合って仲良くしてゆくと言うことが夢であったのかもしれませんけれど、もう夢だなんて言っている時代が過ぎて、地球人の時代になってきたのかなというふうな感じさえ致しました。

 本当にお二人の先生、それからビデオを新しく制作して放映した皆様方に心から感謝を申し上げますとともに、このような素晴らしい勉強のできる機会を、また次にも設けていただきますよう心からお願いを致しまして、本当に簡単措辞ではございますけれども関係者を代表いたしまして御礼の言葉とさせて頂きます」と謝辞を述べた。

最後に参加者全員が日本青年社の更なる団結と結束を誓い合って総会は滞りなく終了した。


平成24年度日本青年社「全国議員同志連盟・社友総会」

平成24年10月16日

ロシア日本研究会名誉会長
ロシア連邦科学アカデミー・東洋学研究所・日本文化研究所長
サルキソフ・コンスタンチン博士
 の講演要旨

 日本が竹島・尖閣・北方四島などの領土問題で非常に厳しい時期を迎えている中で、私が北方四島問題の解決と日ロ関係の未来について話をするという大事な機会を与えてくださったことを心から感謝いたします。

 私が今日本青年社の記録映画を見てピーンときたのが、日本青年社は、数十年前に尖閣諸島に灯台を建設した時と同じように素晴らしいことをやったということです。

 それは平成21年に皆様がモスクワとサンクトペテルブルグを訪問したことです。そして北方領土返還交渉を進展させるために、ロシアに行きましょうといったことです。その時、私が喜んで案内しようと思った理由は、大きな問題を解決するためには現場に行って雰囲気を肌で感じて接触しないと、その国を正しく理解することはできないからです。問題を解決するためには先ず相手を理解する。理解は必ず問題解決の基であるという思いがあったからです。私はモスクワで日本青年社の皆様に凄く感激しました。日本青年社の訪問団は紳士的で完璧でした。凄く礼儀正しくて真剣にロシアを知ろうとしていました。そこには先ず尊敬と言う言葉がキーワードにあります。いくら喧嘩しても相手を尊敬するということが大事です。

私は2日前までアメリカから今回の竹島と尖閣の争いを見ていて一番気になっているのが、中国と韓国の振る舞いが余りにも横柄(おうへい)ではないかということです。それはあの国がいくら自分の領土だと思っても、そこはお互いの触れ合うという態度が重要です。なぜか、領土問題で一番気になるのが尊厳を重んじるということなのです。誰だっていじめられたり侮辱されたら頭にきます。そういう意味で言えば皆様もモスクワに行ってロシアとの領土問題に関する考え方や態度が大きく変わったと思います。もちろん自分の国を愛すことが第一です。ただ自分の国を愛すことの一番大事なことは、自分の国の利益を正しく理解することが第一の原理です。これは単純なのですが、真の愛国と言うのは国の利益を守ることを良く理解して国の利益を追求するために頑張るということです。つまり愛国というのは、自分の国を愛すとか、自分の国の文化的なアイデンティティーを守るとかで価値観が大きく変わってくるのです。そういう意味でいえば、今領土問題を抱えている日本には正しい選択をしてもらいたいと思います。

先ほどの池口惠觀先生のお話の中に亡国と言う言葉が沢山ありました。私は日本の亡国はないと思います。こんなに素晴らしい国が滅亡することはありえない。なぜかというと内部の力が非常に強いんです。私は日本のことを研究しているからわかるのですが、先ず日本は円高で、東北地方の福島のように大変な損害をこうむっていてもみんな頑張ってる。それはお金なんです。通貨なんです。通貨と言うのはその国の価値のことなのです。

 余談が長くなりましたが、基本的な日ロ関係について話をすると北方四島の問題があります。昨日ウラジオストックで野田総理とプーチン大統領の話がありました。その話のなり行きを見ると、ある意味で領土問題は山場を迎えていると思いますが、これからどうなるかと言うことが肝心なポイントであります。今朝の新聞に出ていた記事を見ますと、野田総理は「双方が受け入れ可能な解決策を見つけるべく首脳、外相、事務次官レベルでの論議を進めたい」と発言しています。これに対してプーチン大統領は「世論を刺激せず静かな雰囲気のもとで解決したい」と答えています。これは基本的にロシアも領土問題解決に前向きだと言えます。プーチンは今年返り咲いたんですが、日ロ関係に関して私はプーチンを凄く尊敬しています。理由は、彼がはじめて2島返還は義務であると言っていたのです。だから2島返還は領土問題解決に向けた出発点なのです。

もう一つ、領土返還を考えていたのはソ連の首脳にもいたしゴルバチョフもそうでした。私はゴルバチョフと日本にきたことがあるのですが、大統領を辞めて個人で日本にもう一度来たときも同行したので率直な話ができました。彼は2島返還を認めるか躊躇していましたが結局認めませんでした。ソ連が崩壊して新しい大統領になったエリツィンは認めたのですがハッキリとした発言はなかったのです。結局プーチンだけが2島返還だと常識で考えているのです。ですから問題の解決と言うのは、野田総理が言われたように双方が受け入れ可能な解決策を見つけるということは、双方が歩み寄ることがキーワードなのです。

私は領土問題の専門家として双方が受け入れ可能な方式は答えにくいのですが、このままの状態では受け入れ不可能ということが言えます。それはまず領土返還は、2島だけということなのです。今までのなり行きを見るとそういうことになってたのです。ソ連側から見ると四島一括は不可能なのです。ですからこれからは四島とか2島とかの間に適当な解決策があるはずです。そして、そのことに関しては日本青年社のお陰で双方の雰囲気が変わってくれば、尊敬し合いお互いに敵ではないのだ、友好国であるのだということで話しの進展があるでしょう。なぜならば日本とロシアの間には、基本的に対立の種がないからです。あるのは四島だけなのです。でもそれは戦争の結果と言うこともありますが昔のことですから簡単に解決するのは難しいのです。このことが原因で2つの国の国民が完全に離反することはないと思います。日本ではロシアの人気が余りないのですが、ロシアの世論調査では8割のロシア人が日本好きなのです。日本が亡国になることを一番望みたくないのはロシア人です。その気持ちの根底には少なくとも2つの理由があります。

一つ目は日本の文化であり技術力です。私がアメリカに行ったらニューヨークは7割が日本製の車なのです。トヨタ・ホンダ・マツダやその他の日本車なのです。ロシアも日本製の車です。メイドインジャパンは最高の意味なのです。それとロシア人も職人の民族です。農民の民族です。人が自分の手で作ること、また完璧にできる国の国民を尊敬するのです。

2つ目は凄く複雑な状況なんですが中国の強大化です。私は中国を敵視してはいけないと思ってます。尖閣に対する中国の横柄な立場と言うのも中国の強大化があるためなのです。確かに中国は物理的に大きくて凄いから意識せざるを得ませんが、20年前に尖閣諸島問題は次の世代に任せておきましょうと言ってたのです。もちろん中国には脅威論もありますが魅力的なこともありますから、その存在を認めなければなりませんが、その存在は破壊的ではなくて地球の将来を作るために建設的な創造的な力になって欲しいと思います。しかしそのためには中国を牽制しなければならない。日本もそうですが他の国も弱くなってはいけません。池口惠觀先生のおっしゃるように弱くなると誘惑が出てくるのです。いじめられるのです。ただ基本的に日本の戦後のことを見ると日本の魅力は平和主義なのですが、ただいじめられている平和主義では魅力はありません。それは逆の存在になってしまいますから日本は、中国、韓国、ロシアにもっと強いメッセージを送らなければなりません。「いい加減にしなさい」とですね、それと各国には第九条という憲法はないのです。日本ではその第九条はもう改正したほうがいいという考え方が強くなっているのですが、私に言わせればこれは宝物であります。

だから、日本はこの平和主義にはもっと力を入れなければならない。強い、いじめられない平和主義。つまりその平和主義を守る力を充実しなければならない。それは非常に複雑な問題ですが領土問題に関して肝心なポイントは、問題を解決するために双方には意思が必要だということです。どうしてもやらなければならないという重要な力強い動機が必要なんです。私は領土問題のなり行きを研究してきました。なぜか、紛争研究というのは先ず紛争の起源にはじまります。どうしてその紛争が起きたのか、その歴史的ないきさつを辿って後は現状を見る。

第3番目はその解決方法なのですが、領土問題について歴史的な経緯を見ると、まず戦争なんです。1943年にはじめてアメリカのルーズベルト大統領がスターリンに話をかけていたのです。そのテヘラン会議でスターリンは応じなかったんです。どうしてかと言うと、ドイツ軍がモスクワまで来ていて凄く困っていたんです。44年の末、アメリカは日本との戦争に参戦してもらいたいと大使を通じて秘密に接触してたんです。44年には日本は完全に負けそうになっていました。そして日本とソ連の中立条約が終るのが46年だったのです。それと、日本との戦争に参加しないと、戦後の秩序を形成することができないのでスターリンはヤルタで秘密に参戦を決めたのです。ただ面白いことにヤルタ協定を調べると3つのポイントがありました。

その1つは全然日本と関係のない外モンゴルのことです。2番目は日露戦争で失われた南サハリン、3番目は特別に千島なのですが、千島は返還ではなく引き渡すのです。1875年にサハリンと交換された島だからです。全島を平和的に引き渡す。それを変えたのはアメリカなのです。ポツダム宣言で日本の領土は四島だけだと決めたのは、アメリカとイギリスです。スターリンはそれを上手に利用しました。

 そして次は戦後の50年代に問題の平和条約を締結することは可能だったのですが、56年に重光葵外務大臣が、もし2島返還ならアメリカは沖縄を返還しないとアメリカのダレス国務長官に脅かされていたのです。当時の新聞を見ると良く解りますが、読売、朝日新聞にもそのことが全部出ています。それをアメリカは否定してましたが後で認めました。その時の秘密文書もいまは公開され良くわかりますが、これはアメリカの脅かしだったのです。

結局、その後の60年代にアメリカはベトナム戦争で凄く困っており、アメリカの影響力は弱まってきていましたが、60年代は日本の高度成長期です。日本はシベリアの資源が魅力になり何とか領土問題を解決しようという趨勢になっていました。70年、71年、72年はアメリカの秘密外交は玉虫外交です。キッシンジャーは北京に行き、日本は福田赳夫が総理になるはずでしたが田中角栄になりました。佐藤栄作の中国に対する失敗だとして。田中角栄になると彼は駆け足で北京に行って北京と完全な国交を樹立し、中国の膨大な市場が開いたのですがシベリアの魅力はそのまま薄れていきました。

このように時代別に話をすると時間がかかってしまいますが、80年代とかエリツィン時代などを見ると、基本的な現状の中で領土問題を解決させる気持ちになり、強い政治的な意思で解決に取り組み、お互いが受け入れ可能な方式を見つけれることができればと思いますが、その能力の猶予はどこにあるかということです。

基本的に言えば、ロシアにとって日本の存在は凄く貴重な存在であります。第2番目は北方四島の他に対立の種がない。3番目は日本なしでこの地域の安全は維持できない。もし日本が亡国すれば、それは悪夢そのものなんです。4番目は日本の力、日本の魅力、だから日本と仲良くすればロシアも良くなるという気持ちはいっぱいあります。問題は日本から見るロシアとの良い関係、また領土問題の妥協、お互いに受け入れ可能な妥協で解決する魅力がどこにあるのか、これらの問題点を一つひとつ解決しながら歩み寄ることができれば、北方領土問題を進展させることができます。 私も日本とロシアの開かれた将来を見据えて皆様と一緒に頑張ってゆきたいと思います。


平成24年度日本青年社「全国議員同志連盟・社友総会」
「新党立党宣言と日本青年社の役割と存在」

平成24年10月16日

高野山真言宗伝燈大阿闇梨
医学博士・池口惠觀大僧正 の講演要旨

 
昨年3月11日に、千年に一度と言われる東日本大震災に見舞われて以来、日本は未曽有の国難状況に直面しております。しかし、政治は大震災からの復旧・復興に果断に対応できなかったばかりか、国力の低下を放置し、救国への気迫も展望も示すことができないでいます。もはや日本の政治は、戦後60余年の金属疲労は覆うべくもなく、国家・国民のために全身全霊で諸懸案に立ち向かう能力を喪失した、と断じざるを得ないのが実情です。

最近の竹島問題、尖閣諸島問題、北方領土問題を見るまでもなく、この政治不在の間隙をついて、諸外国からの対日圧力は強まる一方であり、「未曽有の国難状況」は単なるキャッチフレーズではなく、現下の日本の深刻な亡国状況を表す真実の言葉となりつつあります。いま、日本の政治が過去のしがらみにしがみついたまま、日本再生に真剣に取り組むことがなければ、日本は遠からず外国勢力の言うがままの国と化し、独立を失ってまさしく亡国の淵に沈んでいくのではないかと、私は心底、心配しているのであります。

 そして私は、その亡国の危機感を共有する人たちを糾合(きゅうごう)し、日本を本来のお国柄の国に立て直すという、新たな国づくりにチャレンジすることによって、真の日本再生を成し遂げたいと思っています。日本に確固たる背骨と新生へのエネルギーを復活させるためには、日本の政治に新風を巻き起こし、政界再編をリードする新しい政党を作る必要があると考えているのであります。

日本は、世界に例を見ない万世一系の天皇陛下を国民統合の象徴として戴きながら、かつて明治維新前後に来日した外国人が、日本人の威儀正しさ、礼儀正しさ、教育水準の高さに驚嘆したように、教育の抜本改革によって、日本および日本人が日本の伝統的な精神や美徳を体現し、再び世界から尊敬される国家・国民であることを目指す必要があります。

また、歴史的に日本が外国から文化・文明を取り入れ、それを上手くアレンジして独自の文化や技術を育んできたように、今後もその日本人の特質を磨きつつ、文化・技術で広く世界に貢献できる国づくりを目指す必要があります。

さらには、戦後のカネとモノを追い求めた高度成長至上主義が、バブル経済とバブル崩壊後の亡国現象に行き着いたことを反省し、日本の経済活動の底流にある真面目な経済活動を取り戻し、国際的なマネー資本主義からの脱却の主導的立場に立つことを目指す必要があります。

いずれにしても、私は、戦後新しく生まれ変わった国として日本を位置づけるのではなく、縄文の昔から連綿と続いてきた国家の連続性の中で、今日の日本を位置づけ、温故知新の精神をもって、戦後のしがらみを克服しながら、真の日本再生の実現を志していく必要があり、日本が21世紀において、世界から尊敬され、国際社会に欠くべからざる国として評価されるよう、全身全霊で邁進していかなければならないと考えております。

私が思い描く、真の再生を成し遂げる日本の姿を、箇条書き風にご紹介すれば、以下のようになります。

一、道義国家の確立

 日本は本来、新渡戸稲造の『武士道』にあるように、仏教・儒教・神道などをバックボーンとする道義国家でありました。今日の日本社会の精神的荒廃は、日本の伝統精神を忘れたことに起因しており、教育内容から教育現場のシステムまで、教育の抜本的改革を実行し、日本を道義を重んじる国家として再生しなければならないと考えます。

 特に、幼児・初等教育に欠かせないのは、親孝行、郷土愛、愛国心を育むことであります。また、子どもの頃から神仏を崇敬する心を養い、神社・仏閣への参拝を啓蒙することによって、国民の道徳心を涵養し、日本を道義で世界平和をリードする国へ再生させる必要があります。

一、政治の抜本的改革

 東日本大震災により、日本は未曽有の国難状況にありますが、政治は国難克服に果敢な対応ができず、不毛な政争に明け暮れています。政治を立て直さなければ、日本は亡国への道を転げ落ちることになるでしょう。私たちは「行動し、実践する政治」を再構築し、抜本的政治改革を断行しなければなりません。そのためには、有権者の意識改革が不可欠ですが、まず政治家自身も国家・国民に奉仕する公僕であることを再確認する必要があります。

 また、ここ十数年間、欧米並みの二大政党制を目指して行われてきた衆議院の小選挙区制度は、2005年の郵政選挙、2009年の政権交代選挙に象徴されるように、極端から極端に流れる傾向があり、八百万(やおよろず)の神仏を戴く日本社会に適合しないことが明らかになってきました。定数削減とともに、中選挙区制への回帰を考える必要があります。また、参議院の存在意義も問い直す必要があります。

一、日本的な経済システムの再構築

 かつて「一億総中流社会」と言われた日本も、バブル崩壊後の長期不況を経て、格差社会へと変貌を遂げました。多くの若者が厳しい就職氷河期に直面し、低廉な賃金に甘んじるワーキング・プアーとして、将来に希望が持てない生活を余儀なくされています。企業社会も、この「失われた20年」で大幅なリストラを行う一方、アメリカ型のマネー資本主義の波に翻弄され、かつての堅実経営の面影はありません。

 私たちは、日本経済を再活性化しつつ、かつて日本企業の美質であった終身雇用制度など、人本主義経営の復活を図る必要があります。また、少子高齢化時代には、元気な高齢者の活用は不可欠であり、少子化に歯止めをかけるためにも、若い労働者が将来展望の持てる雇用のあり方を再構築しなければなりません。

一、農業の活性化と地方再生

 地方の過疎化が相変わらず続いており、限界集落という言葉も定着しました。また、全国津々浦々で、耕作を放棄された農地が増えています。農業は国の基(もとい)であり、将来の世界的な食糧危機の可能性が指摘される中、日本が食糧自給率40パーセントに安住していることは許されません。私たちは、農業再建を旗印に食糧の自給自足を目指していく必要があります。日本で余剰となった農産物は、日本産農産物に対して大きな需要があるアジア市場に輸出したり、食糧支援を求めている国々に対して援助するなど、さまざまな対応策を考えることができます。

 また、昨今の集中豪雨による山崩れ、洪水等の被害を見るにつけ、治山治水の重要性が再認識されており、林業の復活にも積極的に取り組んでいく必要があります。中長期的な国家戦略として、農業・林業の再生を図ることは、過疎化に歯止めをかけ、地方再生の起爆剤となることは間違いありません。

一、医療・介護・社会福祉政策の充実と見直し
 超高齢社会が進展するにつれ、医療・介護の重要性はいよいよ増してきます。医療は一部では、世界に冠たる先進医療が行われていますが、地方では病院不足、医師不足が進み、医療が崩壊している地域もあります。介護も介護保険制度はできたものの、介護施設はまだまだ少なく、介護要員も低廉な賃金のため十分な人員が確保できないというのが実態です。

 医療・介護施設が充実していなければ、日本の超高齢化社会は悲惨なものにならざるを得ません。全国どこでも同じレベルの医療が受けられ、全国どこでも高齢者が充実した介護が受けられる仕組みづくりに取り組むことが求められています。特に、介護者の待遇改善は喫緊の課題です。また、従来からの社会保障制度の見直しを行う必要があります。最近話題になっている生活保護の問題も、地方自治体側のずさんな管理の見直しや、企業側の雇用制度の改善等を含めて、再検討を行うべきです。年金問題も若い世代が納得できる仕組みづくりに、さらに努力しなければなりません。

一、国益を守る実践的外交の構築

 日本外交の低迷が続いています。沖縄の基地問題等をめぐり、日米関係はこの四半世紀で最悪な状態に陥っています。また、日米関係悪化の間隙を衝いて、日中、日ロ、日韓関係でも対日圧力が強まっています。日ロ関係については、このあとサルキソフ先生からお話がありますが、友好国であれ、非友好国であれ、日本が国際社会の荒波の中で生きていくためには、政治は全身全霊で外交に取り組まねばなりません。

 日本は相手国がアメリカであれ、中国であれ、ロシアであれ、韓国であれ、北朝鮮であれ、問題があればただちに、いかなるパイプを使っても、相手国に出向き、交渉を行うべきです。相手国の顔色をうかがい、自ら動こうとしない外交では、真に国益を守る外交はできません。どの国とも真正面から向き合って、不惜身命の気概を持って、実践的外交を推進すれば、難問もやがて解決できるはずです。

要するに、私の日本再生論のバックボーンは、ひと言で言えば、「日本の伝統精神への回帰」であります。私は小泉総理の構造改革が推進されていた当時から、いかに構造改革を推進し、日本経済を再生させても、日本人の心、精神を立て直さないと、真の日本再生にはつながらないと、ことあるごとに申し上げてまいりました。

問題は、日本社会の底流に流れている伝統精神や美徳を、いかにして取り戻すかであります。ひとくちに日本の伝統的な精神や道徳を取り戻すと言っても、言うは易く行うは難(かた)し、であります。戦後60数年かけて失ってきたものは、取り戻すのにやはり60数年かかると見なければなりません。その核になるのは、何といっても教育であります。

日本は戦後、戦前の教育を「教育勅語」とともに一挙に捨て去り、宗教教育も否定しました。日本の伝統精神の中に大きな位置を占めてきた仏教の普遍性を持った教えも、教育とは無縁のものとしてしまいました。また、儒教、仏教、道教、神道などが見事に混淆(こんこう)された武士道も、完全に否定されてきました。
 私は、それがバブル崩壊後の亡国現象、昨今の未曽有の国難状況の遠因になっているような気がしてならないのであります。そして、日本再生が叫ばれて久しいのに、なかなかトンネルの先に光が見えてこないのも、確固たる政治リーダーが不在なのも、その根底には、伝統精神を忘却してきた戦後教育の欠陥があるように思えてなりません。

終戦の年に生まれた人はとっくに還暦を過ぎ、今年67歳になっています。つまり、現在の日本では、戦前の教育のもとで薫陶(くんとう)を受けた人が次第に少なくなり、社会のリーダーはすでに戦後教育を受けた世代に完全に移行しているのであります。

戦後教育で育った人に、「日本の伝統精神を体現して、清廉潔白な生き方のお手本を示してください」とお願いしても、よほど日本の歴史を勉強した人か、伝統文化に囲まれた環境で育った人でないかぎり、それは難しいのであります。伝統精神への回帰の必要性が叫ばれながら、それがなかなか大きな潮流にならないのは、そこに原因があるのではないかと思います。

 戦後の日本社会の中で、日本の伝統精神や美徳の命脈が断たれないよう、必死に努力されてきたのが、日本青年社を筆頭とする愛国者の方々であります。精神的な荒廃が進む平成日本において、皆さま方こそが日本を亡国の淵に沈ませない最後の砦なのであります。日本を救い、新生させるためには、皆さま方のさらなる奮起が欠かせないのであります。 そういう意味では、皆さま方には私が構想している新しい政治集団の牽引車になってもらわねばなりません。

 戦前の教育の指針であった「教育勅語」は、「ここに謳われた日本古来の徳目は古今東西に通用する正しい道である」と断言しています。私はそこに、明治天皇をはじめ「教育勅語」の制定に関わった明治人の、大いなる志を感じるのであります。明治維新の開国により、西洋の新しい文明や学問、すなわち「洋才」が怒濤のように押し寄せる中にあって、明治の人たちは日本精神、すなわち「和魂」に絶対の自信を持っていたのであります。平成の日本人から見事に欠落しているのが、そうした国に対する愛と誇り、伝統精神に対する自信であります。私は、それこそが国家の根幹を形作るものだと確信するのであります。

たしか勝海舟の言葉に、「攘夷(じょうい)こそ国の基(もとい)」という言葉があります。「尊皇攘夷」は明治維新の合言葉であります。つまり、「天皇を中心とする国」というこの国本来のかたちに立ち帰らなければならないという熱情と、外国に負けてはならないという気概が、明治維新を支えていたのであります。そして、その気概と熱情は明治時代を貫いていました。

 私は、21世紀の新しい国づくりにも、「天皇を中心とする国」というこの国本来のかたちに立ち帰らなければならないという熱情と、外国に負けてはならないという気概が不可欠だと思います。

国家・国民がその思いを一つにして、国際社会の荒波を乗り切っていく覚悟を持たねばなりません。そういう政治を築いていくために、私は、皆さま方が率先垂範して本来の日本人のあるべき姿を体現し、リードしていただきたいと思うのであります。

私も真言密教で言うところの身口意、すなわち身体と言葉と心をフル回転させて、日本の新しい政治を創るために全力投球してまいる所存です。今後とも皆さま方の絶大なるご支援・ご鞭撻をお願い致しまして、本日の講話とさせていただきます。

ご静聴、ありがとうございました。  

合掌

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