3月24日(火)

 午前6時40分、日本領土である尖閣諸島魚釣島の西方の領海内に中国船が侵入。同7時20分頃、船から7人が手こぎボートで魚釣島に上陸するという重大な重大事件が起きた。当然のことながら中国人活動家のこのような行為はわが日本への許されざる主権侵害であり断じて看過することはできない。われら日本青年社は直ちに緊急会議を招集。総本部に駆けつけてくる役員の目はいずれも激しい怒りに燃えている。

 関係役員が一堂を会して対応策を検討している最中、午前11時のNHKニュースで福田官房長官が政府見解を発表するという連絡が入るが一向に放送される気配がない。ここにもわが政府の対応の遅さが歴然と現れている。

 午後になって漸く福田官房長官から政府見解が発表されるが、民放各局は相変わらず低俗なワイドショー番組を流し続けている。

 われわれはこの度の領海侵犯事件に対して総本部を総括対策本部、石垣市に現地対策本部、実動部隊である上陸決死隊を組織した。

 上陸決死隊はその名の通り、魚釣島に上陸して7人の不法上陸者と対峙することが目的であり事故を起こることを覚悟している部隊である。
 急遽、空港会社と連絡をとり第一陣として15人の精鋭が25日早朝に石垣島に向いことを決定。状況によっては第2陣として50人の精鋭が出動に向けて待機、更に数十人が第3陣とする陣容である。

 なお、東京では上陸決死隊の行動と同時に各関係機関への抗議活動の立案、中国大使館、外務省、国土交通省などに手交する抗議文の作成、テレビ局、新聞社等の対応に追われた。

3月25日(水)

 対策会議で選抜された第一次上陸隊15人は午前6時、隊服に身を包んで羽田空港に集結、空港にはすでに新聞記者が待機している。同6時30分、石垣島に向けて羽田を出発した。

 以下は行程概要である。
09:45 石垣空港着  空港には新聞各社と記者が待ち構えている。
10:30 宿舎(現地対策本部)着
12:00
八重山警察署長が宿舎に訪れてわれわれの出港を中止してほしいと要請されるがわれわれには到底受け入れられる要請ではない。
13:00 40分ほどの話をしたが決裂
14:00
宿舎のロビーにはテレビ局と新聞社十数社から記者とカメラクルーが待ち受ける中で記者会見が始まる。
16:00 海上保安庁第11管区に上陸に関する打ち合わせに向かう。
17:00 現地対策会議を行う。
20:30 魚釣島に渡島するチャーター船が到着。
21:00 未確認だが魚釣島の灯台は灯がついてるとの連絡が入る。
しかし、尖閣神社については確認がとれない。
22:20 石垣港の岸壁に海上保安官と警察、そしてマスコミ陣が大勢集まっているとの連絡が入ったことから出航前の対策会議を行う。
22:30 我々のチャーター船が海上保安庁に包囲されており船長も機関長も船に乗り込めないとの連絡が入る。
22:45 石垣入りしてからの入手した情報分析などをもとに対策会議を行う。
23:00

 全員が隊服に身を包み、上陸用の食料や備品をもって宿舎を出発するが、岸壁に通じる通りに入ると一斉にライトがつけられ、まるで昼間のような明るさだ。

 更に歩を進めると第1ゲートで私服の警察官30人ほどが我々の進行を封鎖して一人一人に執拗な職務質問を繰り返す。日本の領土である尖閣諸島に向かう決死隊に対する警察官の対応はまるで事件容疑者を取り調べるような態度であった。

 第1ゲートを抜けると続いて岸壁にはバリケードが張り巡らされている。

 更に船に近づくが船の前には70〜80人の海上保安庁が防具をつけ盾を持って立ちはだかっているために一歩も近づくことができない。

 機動隊も一個中隊と装甲車が少し待機する物々しさだ。

 加えてマスコミ各社の取材陣が入り乱れているので現地は騒乱状態である。

 海上保安庁の出港中止要請に対し飽く迄わが国の主権を守るためと主張するが海上保安庁の責任者は「海上保安庁条例第18条第2項」(別紙参照)を発令し、船は完全に動けない状態に置かれてしまった。

00:20 明日、再度話し合いを行うことで上陸決死隊は断念せざるを得ない事態となる。


3月27日(金)

 八重山署と海上保安庁第11管区との話し合いを再開する。

 八重山署から魚釣島の灯台は損傷を受けていないが尖閣神社が破壊されていることを確認。われわれは灯台が無事であったことには安堵の胸をなで下ろすところであるが、伊勢神宮から御霊分けしていただいた尖閣神社に対して破壊するという暴挙を犯した中国人活動家の行為は、日本人民族の心の拠所である、況んや日本古来から民族の精神的支柱である神道を踏みにじられたことであり、日本人として灯台破壊以前の重大問題であると断じざるを得ず激しい憤りを禁じえない。

 また八重山署の話では4月1日に魚釣島の実況検分が終了するとのことからわれわれは近々に魚釣島に渡島して直接被害状況調査を行った上で、神社などの損害が確認されれば直ちに刑事告訴することを決断した。しかし中国人活動家が日本領海内に侵入することを断念するまで断じて警戒態勢を怠ることなくいつ如何なる事態が発生しても尖閣諸島に上陸してわが国家主権を守ることには些かの迷いもない。もし中国の活動家が実力で来るならば、われわれも実力で阻止することを全隊員が堅く意志確認した。

  また石垣市三月定例市議会最終本会議に於ける尖閣諸島への不法入国再発防止に向け、海上保安庁による警備強化を要請する決議決定を傍聴した。

4/7〜4/8
尖閣諸島第二次上陸派遣隊活動報告


※ 三月二十四日に中国人侵略者が、日本領海内に侵入した上に尖閣諸島魚釣島に上陸したことに鑑み、迅速に対策本部を設置し、上陸決死隊を派遣した日本青年社に対して大勢の皆様から激励メールをお寄せ頂きましたことに心より感謝する次第である。  また、尖閣諸島問題に関しまして多くのご意見や感想が寄せられましたことから、掲示板に故障が生じたために一時対応できない状態となり、ご迷惑をおかけしましたが掲示板は現在再開しております。