(一)貴職は、厚生労働省が決定した「高額医療費制度」が自治体によって通知や申請方法に差があることを御存知か否か、また貴自治体は如何様な通知と申請方法を指導しておられるのか回答を頂きたい。
(一)高額医療費超過分の未申請者に払い戻しの通知をしない自治体が180も存在するが貴自治体は果たして如何であろうか回答を頂きたい。
(一)今年4月以降の払い戻し状況を回答したのは21県の1182自治体。払い戻しの対象者は39万5439人。このうち30.4%にあたる12万81人が未申請で、未払い金額は7億2863万円にのぼっているが、貴殿はこのような未払い金が発生することについて如何様にお考えか回答を頂きたい。
(一)貴職は自治体として今後高齢者の厚生福祉問題を如何様にお考えなのか回答を頂きたい。
(一)いずれの自治体においても年齢別住民台帳がある以上、貴自治体も高額医療費の払い戻しを受けることのできる高齢者が何人いるかは把握していて当然です。貴自治体はこのような高齢者に如何様に対応をなされているのか回答を頂きたい。
(一)保団連の集計によれば、高額医療費の払い戻しを受けられる七五歳以上の高齢者の3割が診療から半年たっても手続きをしていないことが明らかになったが、貴自治体において手続きをしない高齢者は全体の何割いるのか回答を頂きたい。
(一)払い戻しを受けられる資格者が手続きをしないことは自治体が本人への通知や申請方法が一貫していないことに原因があるはずだが、貴自治体は本人に通知や申請方法を如何様な方法で知らせているのか回答を頂きたい。
(一)厚生労働省が「不要」としている医療機関の領収書を申請者に添付するよう指示している自治体が172あったというが貴自治体は如何様な措置をとられているのか回答を頂きたい。
(一)治療が複数月にまたがる場合は窓口の手続きは一回だけでいいとなっているのに、月ごとに申請のし直しを求めている自治体が325あるというが、貴自治体は如何様な申請方法を採られているのか回答を頂きたい。
(一)厚生労働省が「高額医療費制度」を制定しても自治体が「制度」を軽視したり怠慢であった場合、どのような素晴らしい制度でも有効に機能することは難しい。
例えば、制度では高齢者が高額医療費の払い戻しを受ける際に役所の窓口に出向くことを求めていますが、介護を必要とする高齢者また一人暮しの高齢者にとってこのような作業は大変辛いことだと思います。従いましてこのような作業は貴自治体が行政サービスの一環として効率良く取り組んだら如何かと思いますが回答を頂きたい。
(一)今後は「払い戻し」の遅れがでないように下記事項を実施していただきたい。
(1)国が制定した制度である以上、自治体は率先して広報作業を徹底していただきたい。
(2)専門職員は高齢者の自宅訪問を徹底し自治体は何時如何なる時でも対応できる体制を確立していただきたい。
(3)老人保険の対象にならない高齢者にも同様措置をとっていただきたい。
(4)払い戻し金は役所の窓口だけに限定せず、郵便局・銀行等でも受け取れるようにしていただきたい。
(5)未申請者がでないように自治体は病院と連携し、また病院は高齢者医療費の未申請者がでないように患者に制度について説明させていただきい。
(6) 高齢者への高額医療費払い戻しの通知や申請方法は全国一律にしていただきたい。
(一)最後の質問ですが、貴職は自治体の最高責任者として今後の厚生福祉問題について如何様な考えをお持ちか明確に回答を頂きたい。