中国への抗議文
更新日:平成23年01月17日
抗 議 文
中華人民共和国
主席 胡 錦 涛 殿平成23年1月8日
日本青年社
アジアの共産主義国家、中華人民共和国主席である貴殿は、国際社会の法と秩序を無視するかのように、覇権主義を振りかざし、隣国の異民族国家であるチベット、ウイグル、モンゴルをはじめとする少数民族の人権弾圧と軍事弾圧を繰り返しながらも貴国を世界に誇る経済大国へと導いていることは世界の知るところである。
また、貴国の横暴極まりない人権無視と軍事拡大が、東アジアはもとより周辺諸国に強大な脅威と不安を与えてやまない無法国家であることも世界の知るところである。
扨、我々がここで貴殿に申し上げることは、日本領海内の尖閣諸島のことであるが尖閣諸島は明らかに日本固有の領土であり、百歩譲っても貴国の領土でないことは歴史的にも国際法上においても明々白々であるにも関わらず、昭和五十四年の搶ャ平副主席訪日の際の記者会見において、ありもしない尖閣諸島の領有権がいかにも貴国にあるが如く戦略をもって「棚上げ論」をぶち上げて以来、現在に至るも尖閣諸島は中国領土だと、如何にも領有権があるかのごとき詭弁を弄しているが、昭和五十三年の日中友好条約締結時には日中間において「領土問題は存在しなかった」のであり、貴国も尖閣諸島は日本の領土と認めていたのではないのか。このような歴史の事実を歪曲し、捏造してまで自国の我を通す貴国の傲慢極まりない態度を、日本では「盗人猛々しい」と言うことを貴殿はご存知か。ましてや現在中国で最も近代的な英知ある指導者として認められている貴殿までもが、尖閣諸島を自国の領土だと叫び続けるということは大きな間違いであり、必ずや貴国の将来に大きな禍根を残す結果となるであろう。
また昨年九月七日、日本領海内で起きた貴国の漁船がわが国の海上保安庁の巡視船に衝突した許されざる暴挙は、まぎれもなく貴国がわが国に仕掛けた主権侵害であり、このような行為は国際法に照らし合わせても断じて看過できることではない。それとも貴殿も世界に誇る中国四千年という悠久の歴史と文化を忘れてしまったのか。
今からでも遅くはない。貴国が世界の中で尊敬される大国となる為には、国際法の順守が必要であり、現在の貴国の行為は野蛮国そのものではないのか。貴殿は、アジア文化圏の民族として、アジアの超大国である中国の最高指導者として、同じ肌の色をもったアジアの同胞を覇権主義と武力を持って侵略することは断じて許すことはできない。貴殿は一日も早く目を覚まし、わが国への主権侵害を二度と起こすべきではないということをここに強く抗議する。