尖閣灯台建設を誇りに
更なる前進を

平成25年5月1日

国防意識をいかに高めるか


 「相手が弱気なら打って出よ」。そのチャンスを狙っていた中国は、日本が尖閣諸島を国有化したことにいいがかりをつけ「尖閣諸島は中国の領土」と嘘ぶき、実力行使で日本に攻勢をかけてきた。それに同調した日本のマスコミは、日本の立場、尖閣諸島の歴史的事実を日本国民に知らせるよりも、中国の言い分をそのまま流し続け、いまなおその傾向は続いている。


 このままでは本当に尖閣諸島が中国に奪われてしまう、というぎりぎりのところで第二次安倍政権が誕生した。しかし安心はできない。問題はこれからである。我々の中では尖閣諸島は国土防衛のためにも断固死守しなければならないと普通に考えるが、国民をはじめ政治家、官僚、経済人などの中には、中国に譲っても別にたいした問題ではないという人達がいる。そうした人達にいかに国防意識を高めてもらうか、我々にとっても今後の大きな課題である。





魚釣島の頂上に周囲八方から見える灯台を造るべきだ



 去る2月12日、衆議院の予算委員会で「日本維新の会」代表の石原慎太郎氏が安倍総理に尖閣問題で質問した。

石原氏「日本とシナの間の紛争の種になっている尖閣について。…尖閣を日本は実効支配している。言葉は勇ましいが、実効支配の具体的な実態は何か」

首相「尖閣諸島は歴史的にも法的にもわが国固有の領土だが、日本が有効に支配している。有効に支配していることについて言えば、いわば、尖閣から十二カイリのわが国の領海においては、わが国の海上保安庁の船が海の管理をしている。接続水域についても管理しているということだ」

石原氏「ケ 小平が棚上げにしましょうと言って、日本の外務省は喜んで相好を崩して今日に至ってきた。私たち青嵐会は反発し、ある時、関西の学生たちに頼んで、ちゃちな灯台を造った。傘をつけたようなただの明かりだったが、それを頼りに避難している人たちから、学生たちは非常に感謝された。学生たちは非常に感動して『私たちは国家、民族というものを感じた』と報告してきた。その後、皆は右翼と蔑
称するが、(日本)青年社という政治団体が行って、立派な灯台を造った。これは国家にとって良いことか。迷惑なことか」

首相
「その灯台が造られたのはかなり昔の話だが、灯台ができたことによって、近くを通る人たちが『大変有益である』と話をしていると
いうことは聞いたことがある」

石原氏「私は運輸相もしたことがあるので、海図に記載しようとしたら、おかしなことに外務省から待ったがかかった。『時期尚早』といわれた。私はね、時期尚早といって灯台を正式な海図に載せないことが実効支配といえるか、どうか」

首相「海図に載っていないかどうかは、私もつまびらかに承知していないわけだが、そうした事実があるかどうかは確認してみたい」

石原氏「それから20年経って、私の息子が国土交通相をしているときに彼に厳命した。『あそこの灯台は日本国が造ったと示すためにプレートを貼れ』と言ったら、国交省はプレートを貼った。当然の措置だと思うが、私は今、日本がやっていることは実効支配とはとても言えないと思う」
 「できれば魚釣島の頂上に、周囲八方から見える灯台を造るべきだ。日本の漁民のためではなく、全世界の航行者にメリットになる。ぜひやってもらいたい。たまたま、私が(東京都知事時代に)東京都で買おうと言ったが、たちまち寄付金が集まった。今も積んである。ぜひ、安倍内閣であのお金を有効に使って、国民の期待に応えてもらいたい」
 「…国が買い取り今の体たらくだ。むしろ東京都が買い取り、沖縄(県)と石垣(市)と一緒に仕事すればよかった気がする。今から言っても愚痴にしかならないが、灯台は大きな意味がある。最低限、実効支配を具体的に表現するためには、あそこを通行する全国民のために灯台を作ってほしい。熱願する」。

 石原氏は国家の中枢機関である国会の場で、日本青年社が建設した灯台を取り上げ、その重要性と必要性を総理大臣に問うたのである。



運動の柱は国家観


 国防という意識に立てば、本来尖閣諸島の灯台建設はおおいに評価されていいはずが、いままではそれがなされてこなかった。それを真っ当な目で尖閣諸島の灯台建設を取り上げてくれたのが加瀬英明監修『われわれ日本人が尖閣を守る』(高木書房)である。

 安倍政権に対する期待は、経済効果ももちろんあるが、「日本を取り戻す」という国家観が多くの日本人に評価されているからではないだろうか。我々日本青年社も国家が常に運動の柱になっている。灯台建設は我々の誇りでもある。『われわれ日本人が尖閣を守る』の読者から感想が届いている。灯台建設の意義を伝えるとともに、国の守りの重要性を伝えるためにも本書はおおいに役立つ。読者の感想をいくつか紹介する。


平和ボケの人びとを覚醒させるために、この本を広めていかなければならないと思いました。

マスメディアはなぜ系統立てて一般国民に正しく報道しないのだろうと不思議に思い、何か裏取引でもあるのかと不安と疑問を抱いておりました。一読して「目からウロコ」でした。一般国民の大多数には武士道魂が流れていると信じています。それにしましても、日本青年社の活躍がなかったら、今以上に悪化していたのかなと思えば、右翼団体への認識を変更しなければ……。

国も会社も家庭もそこにどういう人がいるかで決まります。我づくりにも国づくりにもなくてはならぬ姿勢を忘れまいと思います。

日本人として隣国中国との国交は正に民族の威信をかけて守るという気概が必要だと痛感いたしました。平和に生きるためには万全のリスク管理が大事なこと、改めて気づかされました。

時期を得ての出版でした。新聞を通しての知識しかない私には格好の学習書となりました。

日頃のニュースでイライラし、致知出版社の月刊誌の記事で留飲を下げていただけに、この刊行はうれしく受け止めています。この主張が広く日本国民に伝わり支えられることを願っていますが、こうした意見を声高に言う事がはばかられるのが現状です。「これではいけない。」という風潮が起きつつあるのを頼もしく思います。

この問題についての現状を知りたいと思っていた矢先のことで、ありがたく読んだことでした。

国際関係の中で国を護るという気概が基本にあって、その上での友好をどう築くかという問題だと思います。

過激なタイトルに困惑を覚えました。日頃のニュースで気になりつつも、遠い地の話として深く考えたことがありませんでした。竹島も北方4島も……。この機会に勉強し直します。

今まさに時の問題だと思いますが、あまりにも無知な政治家の一言や、現代中国の文化を無視した外交ではとても先行き不安だと思っていました。中国は自国を守るために、いや、共産党の権力を守るために、なりふり構わぬ政策を今後も取り続けてくるでしょう。政治も経済も他人任せではなく関与すべきだと考えています。この本はそういう事を学び直すのにいい機会でした。

先の暴動のような中国の底知れぬ領土拡大欲には驚いていました。何とかしなければと考えています。この本で改めて勉強しました。

政治に対して心構えが出来ていないで戸惑うばかりの小生には、大変参考になりました。 

無我夢中で読みました。ますます真実を知りたくなりました。知って伝えなければなりません。知識がなければ反論もできません。今になって、何事も真実を知りたくなりました。

非常に良い本です。日本の近代の歴史と、海外の考え方をもっと教育して勉強すべきだと思います。日本人は平和ぼけしている。正しく歴史認識する必要があります。

尖閣について各著名人がいろんな雑誌で語っておられたことを、この一冊に集約されている感じがします。昨今の日本人の国益を守るという意識が希薄している中、この本はそういう意識の低い人が手にしやすいスタート的な本だといえます。こういう本を、尖閣、竹島、沖縄、北方領土等のシリーズ化するのもいいと思います。

貴重な資料と写真とともに、すばらしい顔ぶれの論人が掲載されており「保存版」の名にふさわしい一冊です。

尖閣諸島の歴史など、今まで全く知らないことでしたが、この機会に学ぶことが出来ました。多くの人々に読んで欲しいと思います。

第二章は必見ですね。灯台設置は実効支配の証です。政府が無策なら民間の有志(愛国の有志)で行動することしかないでしょう。日本は天然要塞に甘んじることなく、相手の国情を良く知ってプロパガンダをする時期と必要性を今迫られているのではないかと思います。

この本を本屋で購入して会社や喫茶店に配ってます。

尖閣諸島の歴史など、今まで全く知りませんでしたが、この機会に学ぶことができました。多くの人々に読んで欲しいと思います。マスコミ、メディアなどの報道にも関心は持っており真剣な思いです。尖閣諸島の実効支配を強化、実践を進めて日本国民にわかる形を作るべきです。目指すは日中の和親であり、官民の努力を忘れてはなりません。但し、国益を優先し、「棚上げ論」は絶対に避けるべきです、集団自衛権を容認することで日本国は日本人が守る覚悟をすべきです。

灯台を大変な思いで作って下さった皆さまに感謝します。多くの日本人に読んで欲しい本です。地方議員が上陸したことがイギリスで報道されて、イギリス人は尖閣は日本の領土だと認識したそうです。行動すべきですね。

このような本が出るのを待ち望んでいました。私は尖閣諸島について全く知識がありませんでしたが、この本を読んで理解できました。特に国会議員はこの本を読んで、尖閣はまぎれもなく日本の国土であることを世界にアピールすべきだと思います。十八ページの地図の見方には驚きました。このように視点を変えると尚更尖閣の重要性がわかりました。日本の弱腰外交には腹が立ちます。