人類はもとより、地球上に生息する生態系すべてに影響を与えてやまない環境破壊の現実は、近年世界規模の重大事となっている。

自然環境の悪化は16世紀の産業革命に始まり、人類文明が発達するとともに増大してきた。特に20世紀後半の我国の環境破壊は戦後の高度成長に併せて顕著に現れている。

 マクロ的視野に立てば、近年の地球環境を破壊した最も大きな要因はアマゾンの焼畑作業がよく知られているが、全体を見渡せばそれ以上の要因も多々ある筈だ。私たちの回りを見渡しただけでも人類が生活を営む中で使用するフロンガスなどによるオゾン層破壊、農業生産における化学肥料や除草剤の投多による土壌汚染・ゴミ焼却によるダイオキシン問題、河川の護岸工事による自然環境破壊など、それらの原因は数え上げれば枚挙のいとまがない。

 また自然環境破壊は地球温暖化を誘発する。地球温暖化についても環境問題とともに各分野で対策法が検討されているが、環境と経済が常にリンクすることからなかなか明確な対応策が講じられないのが現実だ。

 私たちは豊かな地球を守るために、人類に豊かな営みをもたらす自然環境保護と地球温暖化防止対策の実施を提言します。
  1. 人類による未来展望なき世界的工業化によって急速に失われていく緑によって都市の温暖化が進んでいる。私たちは地球温暖化を抑止するために、まず身近にある「都市の緑化促進運動」を提唱します。
    • 現在、建設中または建設予定のビルの屋上を全面的に緑化することを義務とする法制化を提唱します。
    • 車から吐き出される排気ガスを抑止するために毎月1回、緊急車両・公共車両以外の車両の都市の通行禁止(NO CAR DAY)運動と、ディーゼル車の廃止運動を提唱します。
    • 世界の中で最も数が多いといわれる日本の電柱を埋設して道路を整備し、跡地を緑地帯として利用する運動を提唱します。

  2. 日常生活における環境改善
    • ダイオキシン公害の元凶である、生活ゴミ(生ゴミなど)産業廃棄物等の完全焼却を推進します。
    • 不必要な過剰梱包(デパート、商店など)を規制化することを提唱します。

    もの言えぬ動物たちも訴えている

  3. 無計画な森林伐採は海洋資源の減少につながる。海洋国日本は豊かな漁場を擁しているにも拘わらず、近年は漁獲高が著しく低下している。そこで私たちは豊かな海洋資源を回復するために森林保護を提唱します。