- エネルギー資源の乏しい日本にとってエネルギー問題は重要です。
私たちは21世紀に向けてのエネルギー問題を考察し提言します。
- エネルギー供給源に原発が稼動する限り、文部省、科学技術庁に原発に関し、徹底した安全確保、情報公開を要求し、事故に対して大小に拘わらず速やかに対応することを提言します。
- 原発に関して重要なことは、現在の技術力では原子力を100パーセント制御できないことです。世界各国は原子力の研究に力を注ぎつつも他の発電(*1)等に注目し、クリーンなエネルギーを確保しようとしている。日本においても現在研究開発中だが、一刻も早いクリーンエネルギーの使用実現を提唱します。
*三重県の北川知事の原発計画の中止は、北川知事がこうしたほかのエネルギーの必要性が喫緊の課題であることを突きつけていると考えるべきだ。
(*1)[1]太陽熱・光(ソーラー)、[2]風力・潮力などの自然エネルギー、[3]オイルサンド、オイルシェル、石灰液化・ガス化などの合成燃料 ・同時に火力発電についても、二酸化炭素を出さずに、炭素、酵素に分解する能力開発に力を入れることを提唱します。
- 環境問題を語るなら、夏シーズンにおけるクーラーの制御がもっとも叫ばれなければならない。なぜならば、発電所は常に最大電力量を考えて電力エネルギーをつくっているからだ。また国の機関は室内が27度〜28度に保つようにしているが、民間や家庭となると大いに疑問がある。消費社会だから消費に目を向けがちであるが、節電・節約もエネルギー問題を考えるときに大切なことがらである。
- 石油に関しては、ただ輸入に頼るのではなく、産油国に日本の会社や、合弁会社をつくることによって事前の数値を高めることが肝要だ。その上で第1次利用、第2次利用・・・として活用し、かつ公害を最小限に押さえる研究と、石油に代わる第2、第3のエネルギー開発を提唱します。
- 前述の提唱は既に漸次的に行われているものもあり、国民がエネルギー問題への関心が高まれば制御できるものもあるが、私たちは日本が世界に先がけて最良の天然ガスをエネルギー源にするこ
とを提唱します。
- 資源なき日本にとっては、あらゆる知恵・知性をもってエネルギー 問題に対処することが、21世紀日本を左右するといっても過言で はない。 だから私たちは昭和45年代(1970年)のオイルショックを一時も忘れてはならないといえるのではないのか。