平成28年度 日本青年社年頭総会 開催報告

日本青年社は平成二十八年二月十一日の建国記念の日に靖国会館(東京・九段)において第一部「第一回
全国代表者・役員会議」。第二部「年頭総会」を開会した。第1部の会議は全国から一三〇名以上の役員が参集し、第二部の年頭総会には三〇〇余名の出席者
で埋め尽くされた。

【第一部全国代表者・役員会議】
 午後十二時〇〇分、全国から参集した役員が一堂に会す中、平成二十八年『第一回 全国代表者・役員会議』が開会された。

 年頭挨拶では、松尾和也会長が「昨年は戦後七〇年の節目の年でありました。戦後七〇年の総理談話は、歴代総理より一歩踏み込んだ内容であり、内外から
評価されたものでありました。
 
我々日本青年社も戦後七〇年の年にふさわしい活動と行事を催すことができたと思います。また、八月に開催した「全国社友総会」では、教育者であり日本
航空学園創設者の孫である梅沢理事長より講演を頂きましたが、その内容は正に日本青年社の基本理念そのものであったと大きな感動を覚えたものであります。
 昨年の年頭総会におきまして私は日本青年社の立ち居地を鮮明にしよう。社会において日本青年社の存在と必要性を確立していこう。そのような挨拶をさせ
て頂きましたが、皆さんの協力と努力によってその道は大きく前進したものと感じており、日本青年社にとりましては充実した一年であったと確信をしている
ところであります。これもひとえに同志の皆様方の熱い思いの結果であり、本年も更なる結束のもと、目指す大きな目的に向かって前進して行くことを熱く胸
に刻んでいるところであります」と挨拶した。

続く小林明全国社友会会長は、「いま政治不信これ極まり、沖縄北方領土担当大臣が島の名前を読めない。今度は子どもが生まれるから育休を取らせて下さい
と言った議員が、奥さんが分娩室に入っている間に女を連れ込んでる。これでは国民は怒りますよ。(中略)国際環境も社会環境も大きく変化する中で、常に
未来を展望する松尾会長を先頭に、色々な運動に取り組む日本青年社の行動は、多くの世間の皆さんから賛同していただけると思います。(中略)
 またタイのカンチャナブリで創立しました平和祈念公園については、昨年はじめて日本大使館より一等書記官にご臨席いただくなど、我々の海外活動がよう
やく注視されました。僕は日本に帰ってきてから、このことを色々なところで話しています。どうか皆さんのお力を結集して更なる前進をされることをお願い
申し上げます」。
と挨拶した。

 最後に千葉州時各県奉賛会会長が「今日はあまたの英霊が祀られる靖国神社の中にある靖国会館で年頭総会が行われることは本当に素晴らしいことでありま
す。(中略)私は各県奉賛会の会長を仰せつかっておりますが、昨年は戦後七〇周年、そしてタイの平和祈念公園が建立から二十年の迎えたことを記念する式
典を開催致しました。そのときは皆様方のご協力によりまして日本から二〇〇名あまりの人たちのご参加いただき、そしてタイからも一〇〇人以上の方々が参
加してくださいました。平和祈念公園建立から二十年の歳月を刻む中で、タイの人たちは私たちの思いを知り、政府閣僚、またカンチャナブリ県知事、市長、
軍関係者、警察署長等の要人や学校の子どもたちまで参加してくれました。正に継続は力なりであります。(中略)平和祈念公園は、この靖国神社と同じよう
に先人英霊の皆様方に感謝の誠を捧げるとともに失われた日本精神復活を祈り、世界の応急平和を祈ることを目的としています。(中略)私が本当に嬉しかっ
たのは山梨県の日本航空学園理事長でございます梅沢先生が昨年の二〇周年大祭に参加いただいたことです。そして、学園の生徒をこのタイの平和祈念公園に
こさせる。そして日本精神あるいは武士道というものを勉強させる。そして慰霊活動に従事される皆様方の心意気というものを見せてあげたい梅沢先生はこの
ように言ってくださいました。これからも私なりに一生懸命頑張っていきます」と挨拶した。

 最後に司会者が閉会挨拶の挨拶をして会議は閉会した。



【第二部「年頭総会」】
 午後十二時〇〇分に開会した『全国代表者・役員会議』と会場を変え、午後一時〇〇分より『年頭総会』が開催された。
 冒頭に日本青年社総隊長・松山榮貴の指揮による国民儀礼が行われたことに続いて、日本青年社顧問・齋藤茂男の開会宣言があった。
 来賓挨拶では、毎年ご出席を頂いている作家の大下英治先生と徳川光康様の挨拶に続いて、日本青年社議員同志連盟・松村茂夫会長の挨拶(囲み記事参照)
が行われた。
 聖寿万歳は元陸上自衛官・元防衛省大臣官房・井上康史様。元検事・弁護士の門西栄一先生の乾杯の後、和やかな歓談、会食と行われ、アトラクションでは
アジア和平日本委員会常任理事である俳優・岡崎二朗氏の歌と語りに耳を傾けた。
 最期に日本青年社顧問・志村喜一が謝辞を述べて『年頭総会』は閉会した。

日本青年社議員同志連盟 松村茂夫会長 挨拶
 日本青年社の皆さんが取り組んできた多くの事柄は、一つ一つが真に意義深いものでありました。
 東シナ海の尖閣の灯台を、色々な妨害を撥ね退けながら日本青年社が守りきらなかったら、尖閣諸島のすべてが中国によって日本人が近づくことの出来ない
竹島のようにされていたでしょう。
 日本青年社の皆さんが、ロシアを訪問する大英断を実行しなかったらプーチン大統領と安部総理は、未来志向の日ロ関係を築けたでしょうか。米中の警戒感
の中でも日ロ平和条約締結に向けて、両国政府が努力している。それを民間レベルで支援しているのが、私たち日本青年社であります。
 東京裁判は法理論からも、国際法の視点からも違法であり、再審請求をすべきことも内外に訴えてまいりました。不当に自分をいじめ、蔑み、卑屈になって
いくゆがんだ日本人と、それを武器として攻撃する中国と韓国に、正しく歴史を見ろと勇敢に訴えてまいりました。
 祖国のために散華された英霊に、ただただ純粋な感謝の誠をささげる。遠く異国の地に散った英霊の悲しみも苦しみも決して忘れない。平和の大切さを誓い
合って行こう、武士道の視点から見れば、愛国心は世界共通のものだ。ならばこそお互いに認め合い尊重し合い、ともに伸びていこう。この思いで建立したの
がタイ王国の平和祈念公園でありました。
 日本青年社が成し遂げてきたこれらのすべてが、政治家や国家ができないことを民間として、国民の有志として已むにやまれぬ思いの発露として実践したの
でございます。素晴らしい日本の、世界で最も輝かしい皇室と伝統をいただく日本を取り戻す、国家再生の道筋をつけてきたのでございます。なんと有意義で
素晴らしいことでしょう。私たちの団結と戦いはこれからも続きます。真価を力強く勇敢に発揮しなければなりません。
 アメリカが弱り、中国ががたつき、EUも存続の危機を迎えつつあります。民族と宗教の争いもとどまるところを知りません。日本がしっかりしなければな
りません。私たちがしっかりしなければなりません。権利より義務と責任です。私より公です。武士道です。歴史は必ず私たちの運動に光を当てるでしょう。
日本青年社の皆さんが、一人残らずあつくあつく団結し、助け合い支えあって輝かしい道を力強く勇敢に邁進しましょう。
 それは今です。