年頭にあたってのご挨拶


平成28年1月元旦


日本青年社 議員同志連盟会長
松 村 茂 夫
あけましておめでとうございます。

 昨年は戦後七〇年の節目と、平和祈念公園建立二〇周年の記念すべき年でした。日本青年社関係の皆様にはなにかとお忙しい一年であったと拝察いたしま
す。ご尽力、ご苦労に感謝申し上げます。

 私たちが目指す美しい日本、神国日本顕現の道のりはまだまだ遠いようです。フランスの詩人で思想家のポール・リシャールの詩を見ました。日本が国連の
場で人種差別撤廃を提起し、多数決を得たもののアメリカの強硬な反対で否決された後、来日し書かれたものです。題名は〈日本国民に告ぐ〉です。

 暁の児等よ 海原の児等よ 花と炎の国 力と美の児等よ聴け 果てしなき海の諸々の波が 日出づる国の島々を讃うる栄誉の歌を 日本の国に七つの栄誉
あり さらば聴け 七つの栄誉と七つの使命とを 独り自由を失はざりしアジア唯一の民よ かつて他国に隷属せざれし唯一の民よ 一切の人類幸福の敵を亡
ぼすは貴国の使命なり 新しき科学と古き知恵を ヨーロッパの思想とアジアの思想を 自己に内に統一せる唯一の民よ これら二つの世界 来るべき世のこ
れらの両面を統合するには貴国の任なり 流血の跡なき宗教をもてる唯一の民よ 一切の神々を統合してさらに神聖なる真理を発見するは貴国なるべし 建国
以来一系の天皇 永遠にわたる一人の天皇を奉載せる唯一の民よ 貴国は地上の万国に向かって 人はみな一天の子にして天を永遠の君主とする一個の帝国を
建設すべきことを教えんがためにうまれたり 万国に勝りて統一ある民よ貴国は来るべき一切の統一に貢献せんためにうまれたり また貴国は戦士なれば人類
の平和を促さんためにうまれたり 曙の児等よ 斯くのごときは花と炎との国なる貴国の七つの栄誉と七つの大業なり.。

少し長くなりましたがこれがポール・リシャールの詩です。

日本を輝かせるために、私たち一人一人がこの一年頑張ってまいりましょう。


日本青年社 顧問
志 村 喜 一
謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 平成二十七年の昨年は国会の論議の姿が、あれほど乱れるとは想像もできなかった。良識の府である参議院で平静を失った論議と罵声が飛び交う態度に国内
のみならず、国際社会でもこの醜態を大きく取り上げた集団的自衛権、安全保障法案、国家の基本的問題を審議する態度としてはあまりにも冷静さに欠けてい
た。反対派は憲法改正を優先すべきであり、民主主義と立憲主義を破壊する最悪の法案とし、国会内、国会前広場を使用し、九条を壊すな戦争法案絶対反対と
プラカードとコールが響き渡った。世界中戦争に賛成する人間など一人もいるはずがない事は周知の事実だ。しかしわが国が置かれている現状は、サンゴ密漁
を目的とした多くの中国漁船、東シナ海における力による乱開発、尖閣諸島に対する領有権の主張、領海、領空の度重なる侵犯、また北朝鮮によるミサイルが
日本国にむけ配備済みとか、脅威を感じている国民も多数いる状況下で安心で安全な国作りのために国際状況を良く理解し憲法改正に時間をかけている余裕の
ない事を我々は知る必要がある。

 自民党が民主党と合併して自由民主党を結党した折りの党是は、自主憲法制定と靖国神社国家護持法制定であった。その間の六〇年の牛の歩みもいいかげん
にしてほしい。

 新年度こそ日本青年社の運動方針として、自主憲法制定を叫ぼう。


日本青年社 全国社友会 会長
小 林  明
謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 昨年は日本青年社の皆様、社友、奉賛会の同志の皆様には公私ともに大変お世話になり心より厚く御礼申し上げます。
 又、昨年は「神道平和祈念公園」建立二〇周年にあたり多数の皆様にタイ王国カンチャナブリに赴いて頂き有り難う御座いました。
 お陰様をもちまして大祭は盛大に行われ、初めて日本大使館より一等書記官のご臨席を賜りましたことに、我々の活動がやっと認知されつつあるということ
を強く感じたものです。

 これも平素より民族運動の根幹をご指導して頂いている松尾会長の大きな存在があるからではないでしょうか。しかし我が日本を取り巻く環境は非常に惨憺
たる想いで戦後七十年間、当時連合国司令官のスキームが渦巻き、多くの日本人が偏向教育の罠に嵌まりましたが、本年は本当に美しい日本を取り戻すことが
我々に課せられた使命ではないでしょうか。

 『日本青年社プライド』を前面に押し出し一致団結を以ってこの一年を頑張り通してゆこうではありませんか。

 末尾になりましたが皆様の益々のご健勝ご祈念申し上げます。

 皇紀二六七六年 平成二十八年 元旦


日本青年社 農業委員会 委員長
平 田 伸 一
明けましておめでとうございます。

 新年にあたり、日本農業の現状について考えます。

 日本農業の現状は後継者不足、耕作放置地の増大、食生活の変化、流通の多様化、食の安全、そして昨年十月に大筋合意したTPP問題など深刻な局面を迎
えています。

 一九五五年以降、年間一人一二〇キロほど消費していた米は、食生活の欧米化で小麦粉に逆転され、二〇一三年には一人五七キロにまで落ち込みました。二
〇一四年には戦後最低水準を更新したことから地域農家には不安が広がっています。

 このような状況を考え、昨年八月から地元の農業関係者に、米の買入概算価格、安全対策、TPPに対しての今後の農産物の推進計画など農業全般の現状を
伺ったところ、米の買入価格については、品種、等級のみよって設定されていますが、豊作だった二〇一四年産米は最低の水準にまで値下がりしました。
 二〇一五年産米は、飼料用米への転作が進み、主食用米の生産量が抑制されたため、六パーセントほど価格が回復しています。

 そして、TPPが発効されれば、消費者には海外の農産品を安く入手できる利点があり、日本からの輸出増加も期待できますが、国内農家は安い輸入品との
競争にさらされることになります。私の地元ではTPPに対応して推進計画中とのことでした。

 米どころ新潟県では、新品種に「新之助」を開発し、北海道、青森、山形など各県においては、御当地米として価格アップのブランド米を目指しています。
 また、安心安全である輸入品の国産化として、岡山県ではパクチー、山形県ではラズベリー、千葉県ではドラゴンフルーツ、パッションフルーツの生産に取
組んでいます。

 日本にとって農業は成長産業です。安心安全な作物として国際社会から高く評価されています。これからの日本の農業は収益性の高い農産品を作り、国内農
業の競争力を高めるために、守る農業から攻める農業へと転換しなければならないのではないかと思います。


日本青年社 各県奉賛会 会長
千 葉 州 時
新年明けましておめでとうございます。

 平成二十八年『申年』を迎え、諸兄並びに同志・同友の皆様方も明るい新年を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。

 私達奉賛会は、昨年六月二十二日にタイ王国カンチャナブリ県にあります『平和祈念公園』におきまして、戦後七〇年記念式典と建立二〇周年記念を厳粛か
つ盛大に開催することが出来ました。これも偏に地道に活動を共にしてきた同志や、それに共感して下さる方々のご理解とご協力の賜であると、関係者を代表
致しまして心より厚く御礼申し上げる次第でございます。

式典には、日本から二百人以上の方々のご参加を頂き、タイ側からは王室から勅命を受けた県知事をはじめ、市長、僧門、警察、軍隊、学校の子供達や沢山の
要人など百五十人以上のご参加を頂いたばかりでなく、当日はタイのテレビ局各社が取材に訪れ、その日の夕方に各局のニュース番組で大きく報道されました。
 これは何を意味するのか。これこそ戦後日本がかつて占領政策によって歪められた歴史の真実を、タイの人達は理解して下さっている証以外の何ものでもな
いのではないでしょうか。

 私は戦後の生まれですから戦争というものを知りません。だからこそ、戦争という悲惨な出来事によって祖国を守る為に、あるいは愛する家族を守る為に戦
地に赴いた先人英霊の方々の心境はどうだったのかは理解できませんが、その時代に生きた人たちが内に秘めた崇高な日本精神は誇り高いものであったと思わ
れます。だからこそ、私達は今に生きる日本人として、祖国の土に還ることも出来ずに遠い異国の地に眠る英霊の御霊に感謝の誠を捧げる慰霊活動を続けて行
く事が責務であると新ためて認識致しました。

 もちろん私達は、戦後歪められた歴史の過ちを正す運動に取り組みつつ、日本の精神文化と伝統文化の素晴らしさを世界に発信する聖地として、『平和祈念
公園』を永遠に存続してまいる覚悟でございます。

 そして、タイの『平和祈念公園』は、世界平和発鐘の地として未来に継承していかなければならない運動であり、必ず歴史に残る運動であると確信しており
ますので、皆様方には今後とも更なるご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げる次第でございます。

 末尾になりますが、日本青年社、議員同志連盟、アジア和平日本委員会、全国社友会、各県奉賛会の皆様方にとりまして幸多き年になります事を心よりご祈
念申し上げます。