鳥取県中部地震 災害支援活動報告 |
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議員同志連盟幹事長 岡山県津山市議会議員 岡 田 康 弘 |
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昨年の十月二十一日十四時七分ごろ、鳥取県中部を中心とした地震が発生しました。地震の規模はM(マグニチュード)六・六、震源の深さは十一km。 最震度六弱の最大震度を観測したのは倉吉市、湯梨浜町、北栄町でした。 この地震は我々が住む岡山県でも震度五強の揺れがありました。岡山県と鳥取県とは中国山脈を境にした隣県でもあり、日本青年社岡山県支部とは友好関係 にある友人・知人が多いことから、電話連絡を取り合いながら支援活動の準備を進め、余震が続く翌二十二日に被災地支援に取り掛かりました。 当日は岡山県津山市から国道一七九号線を北上し、県境である人形峠を少し下った最初の集落(木地谷)辺りに入ると屋根瓦がはがれている家屋が数多く見 受けられ、屋根にブルーシートを張る作業が行われていました。 人形峠を下って三朝町に入ると、その被害が更に大きくなっており、行政の作業者や道路脇で片付け作業をしている人たちが増えていましたが、倉吉市に入 ると被害は一段と大きくなり、屋根という屋根にはブルーシートを張る作業員が家々の屋根に上がって作業する姿が見られました。 最初は、前日に連絡をとってあった知人の家によって被害状況を聞きながら家と店の中を片づけた後、午後から少し離れた場所に行く途中、倉吉市役所前の 通りは大渋滞で車輌が前に進むことができず大幅な時間のロスが出てしまいましたが、この大渋滞の原因は市役所でブルーシートの配布が行われていたものと 後でわかりました。 ようやく目的地に着き地域の片付けを行った後、墓地の被害が大きいと聞いたので近くの墓地へ行きましたが、殆どの墓石が倒壊して手がつけられない状態 でした。 なんとかして墓石を起こそうとしましたが、かなり強い余震が続いているのでとりあえず墓地内の灯篭などを整理し、地震が完全に収まってから墓石を直す ことにしました。 現地では、我々が持っていったダンプカーに瓦礫を満載にしましたが、まだ倉吉市では瓦礫の収集場所が決まっていないことから、満載にした瓦礫を岡山県 まで持ち帰り、地元の産廃業者に頼んで処分してもらいました。 今回の地震は鳥取県中部で最大震度は六弱を観測した地震で、被災した建物の危険性を調べる「応急危険判定」では、二百九十二棟の建物が倒壊する恐れが ある「危険」と判定されました。鳥取県ではその後も身体に感じる揺れが続いていて、県や各自治体は、片付けなどで被災した建物に近づく際は十分気注意す るよう呼びかけています。 また、マグニチュード六・六の地震では、倉吉市と湯梨浜町、それに北栄町で震度六弱の激しい揺れを観測しこれまでに確認された住宅などの建物被害は六 千八百棟余りに上っており、国の重要伝統建造物群保存地区である倉吉市の白壁土蔵群の建物や広島県竹原市にある国の重要文化財復古館頼家住宅、そして島 根県松江市の松江城の石垣にも被害が発生しました。 私は日本青年社に関わり、悲惨な阪神淡路大震災、普賢岳の土石流などを目にして被災地の支援活動に取り組んで以来、各地の自然災害などにも取り組んで いますが、これからも議員活動とともに終生日本青年社社員として誇り高く生き抜いてゆく覚悟を固めております。 |
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