われわれ日本人が尖閣を守る 保存版
平成24年12月25日
新刊本の発売はじまる!!
今、明らかになる日本青年社の尖閣諸島実効支配活動!
闇に覆い隠された真実、日本領土を守った尖閣諸島魚釣島灯台
国民の領土意識を覚醒することを目的とした良書が出版されました。
我々同志なら誰でも知っている尖閣諸島魚釣島に立つ灯台。尖閣問題がにわかに話題になるにつれ、その灯台が日本青年社の建てたものであることが、ようやく一般に知られるようになってきた。今まではよくて名前しかでなかったのが、最近は総本部としても取材を受けることもあって書籍に紹介されたりもしている。
しかし、なぜ灯台を建て27年間も守り続けてきたのか。その意味と重要性を一般向きに正面から取り上げてくれるものはない。国家の守りとして灯台に取り組んできた多くの隊員同士、社友にとって、この重要性がわかってもらえないことは悔しいと思う。
それに応えてくれる出版の話が昨年の10月に持ち上がった。総本部も全面協力することになり資料や写真を提供してきた。そしていよいよできあがることになり、平成25年1月10日から全国の書店で発売されることになった。
今回監修者である加瀬英明氏は、本書に次の言葉を寄せて下さっている。
「……尖閣諸島が、危ない。日本は先の大戦において敗戦を喫してから、勇気をまったく欠いた国となってしまった。誇るべき国史と伝統文化――心を捨てるかたわら、軍事にまつわるいっさいを危険視して、物質的な快楽のみをひたすら追求してきた。そのために、中国、韓国、ロシアだけではなく、諸外国から侮られる国となっている。
このような嘆かわしい流れのなかで、昭和53(1978)年に日本青年社が尖閣諸島の魚釣島に上陸を強行して、灯台を設置した。まさに日本男子の精神を、内外に明らかにした快挙だった。私は日本青年社の壮挙を、多くの心ある国民とともに称え、喝采した。
戦後の日本を企業に譬えていえば、『平和主義』を国是として、外国であるアメリカに国防を過度に依存して、経済のみに専念してきたビジネスモデルが、いまや完全に破綻している。……」
我々にとってなんと励みとなる言葉であろう。
日本青年社の手によって建てられ守られてきた魚釣島の灯台は、平成17年の2月に国家移譲され、その管理は日本政府の手に移った。尖閣問題で日本にとって最大の課題は日本の領土を守ることにある。
しかし政府の対応にしても、マスコミ報道では、その本質を語ろうとしない。むしろ中国に味方する意見が多い。それがまさに戦後日本および日本人に植え付けられた自虐史観、東京裁判史観、贖罪意識であろう。
自国の歴史を正しく学ばず、いや教えられず、逆に日本を悪者にして教える。そうした現実から脱却すべきと尖閣問題は教えている。
今回の本は、そうした意味で、中国の本質や狙い、なぜ日本は弱腰を続けるのか、では日本はどうしたらよいかなど、各界の先生方の主張で明らかにされている。
本の構成は、第一部「中国の実像と日本の実態」、第二部「尖閣諸島灯台攻防物語」、第三部「いかにして日本を守るか」になっている。
第一部を見てみると、中国の狙いと、日本が招いた現実の姿が見えてくる。タイトルの一部を紹介しよう。「『領土を守る』のは、国民の最も大切な義務である」。「中国の『離島帝国主義』」。「中国の沖縄工作の狙い」。「『尖閣棚上げ論』の欺瞞と禍根」。「侵略問題こそ中共が抱えている最大の弱点」。「中国の肩持つ日本のメディア」。「自虐史観が招いた尖閣侵略」。「日中 友好 は国益に 有効 な関係なのか?」などである。
第二部は我々が守り続けてきた灯台物語である。改めて中国に気を使う日本政府のふがいなさを感じてしまう。日本が下手に出れば出るほど高飛車になる中国。もういいかげんに中国の実の姿を学んでいいはずである。しかし学ばない。どんなに日本が誠意を見せても、中国は自分達の利益のためなら世界の批判を浴びながらでもやり通す。それが中国の民族性である。弱ければ叩かれる。世界の常識である。
第三部では、そういう中国に対し日本はどうすればいいかが述べられている。タイトルを少し紹介する。「中国の宣伝戦に対抗できる情報外交を日本政府に強く要望する」。「防衛予算の増強を日本政府に請願する」。「経済界は、中国への投資や工場進出を止めアセアンへの切り替えを急ぐべきだ」。「尖閣問題とチベット問題の共通点」。「野生動物に学ぶ領土保全」。「中国に誤ったメッセージを送ってはならない」。「フォークランド、サッチャーの決断」などである。
そして最後「領土問題は、結局、日本人自身の問題なのだ」と締めくくる。ここが一番の問題である。これを自覚しない限り日本の目覚めはないだろう。それが尖閣問題で問われている。
こうした先生方の名前は本の帯で紹介されることになっている。
中條高徳、加瀬英明、ジェームズ・A・ライヤン、金美齡、田母神俊雄、長谷川三千子、ヘンリー・S・ストークス、一色正春、石 平、酒井信彦、山際澄夫、藤岡信勝、伊藤玲子、河添恵子、中村功、黄文雄、ペマ・ギャルポ、高山正之、潮匡人、深田匠、水間政憲、元自衛官、他。
それにしても日本は、国家の中枢まで反日で犯されている。これを乗り越えていかなければならない。これこそが我々の使命であり目指すところである。
反日と言えば、次のことが思い出された。
WiLL7月号、新シリーズ新日本事情3「尖閣諸島をこう活用せよ」と題する深田祐介氏の記事に中にあった丹羽宇一郎氏の発言である。
「私は改めて、現役中国大使、丹羽宇一郎氏に取材したときの驚愕と憤激を想い起した。
当時、丹羽現役中国大使は日本の一流商社、伊藤忠商事の役員であったが、中国熱に浮かされ、ほとんど発狂に近い陶酔状態にあった。丹羽氏は私に向かい、『将来は大中華圏の時代が到来します』と言い切ったのだ。『すると日本の立場はどうなりますか』と私は反問した。『日本は中国の属国として生きていけばいいのです』。丹羽氏は自信に満ちてそう明言したのだ。瞬間、私は耳を疑い、『この人は痴呆症に入っているのではないか』と思った。
『日本は中国の属国にならなくちゃならないんですか』と私が聞き返すと、『それが日本が幸福かつ安全に生きる道です』と繰り返したのである。
こういう痴呆症的人物、つまりは「売国奴」を中国大使に送り込む感覚もまた痴呆症的で、発狂状態を物語っていると言ってもよい」。 (『WiLL2012年7月号』より抜粋)
日本人が日本の領土を守ることは、当たり前すぎるほど当たり前である、はずである。しかしこういう大使だけではない。国家を背負う政治家が「日本列島は、日本人だけのものじゃない」と言う国である。恐ろしいことであるが、自分の国を守る思いがまるでない。こういう思いで、「平穏かつ安定的な維持」を繰り返すのみでは、尖閣は守ることはできない。
国際社会では、力によってバランスをとる力学が存在する。反撃できるものがなければ、強い力に負ける。これは理屈ではない。いい悪いでもない。現実である。
平成22年9月、中国漁船が越した海上保安庁巡視船に対する体当たり事件はそれを物語っている。せっかく船長と乗組員を逮捕しながら釈放してしまった。
中国は日本の弱腰外交を確認し、それによって攻勢を強め、日本叩きを更に強めているのである。力学的に日本は、防衛予算の増強を図る時である。
中国人民解放軍には(1)世論調査(2)法律戦 (3)心理戦 の三戦と言われる戦いが存在する。日本がどんなに正論を言おうが、国際社会がどうあれ、中国にとっては関係ない。
(1)自らが利するように世界を巻き込み世論を形成する世論戦
(2)法律を自らの都合に合わせて作り変え世界にアピールする法律戦
(3)日本人の贖敗意識を煽り反論できないようにする心理戦
しかも国家として軍事力を背景にこの三つを徹底的にやるので、その影響力は絶大である。ここが日本と極端に違う点である。しかも日本国内には、この中国の三戦に味方する政治家、マスコミ、学者、評論家、経済人、そして国民がいるから問題は大きい。
一つ情報戦(世論戦)をとっても日本は悲しいほど世界にアピールしない。南京大虐殺や尖閣諸島問題に対しても、また韓国がやたら問題にする慰安婦問題に対しても、日本は国家として日本の立場や考えを発信しない。その担当する専門機関がない。民間がかろうじて細々とやっているに過ぎない。
そんなことで中国に太刀打ちができるわけがない。100対1で負ける。
情報戦は国家の運命を左右する重要項目である。情報省の1千億円は、軍事費の10兆円に匹敵する。
そうした意味も含めて、監修・加瀬英明『われわれ日本人が尖閣を守る―保存版』は我々の有効な情報戦の武器になる。
灯台が国家委譲された今、すべて国の管理の中にある。そこに中国が「尖閣諸島は自分の領土」だと言い張って、公船を日本の領海、警戒水域に入りこませている。
憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した……」と、安穏としているような時ではない。
自らの意志で、自らの命を守らなければ、安全と生存は保持できない現実を、今、中国によって見せ付けてられている。
自分の国は自分で守る。
その当たり前ができる国づくりが、いま日本人に求められている。
『われわれ日本人が尖閣を守る』の大いなる活用を願いたい。
われわれ日本人が尖閣を守る 保存版(高木書房)
●監修/加瀬英明(外交評論家 史実を世界に発信する会会長)
●本の大きさ/週刊誌大
●発売日/平成25年1月10日
●ページ数/カラーで96ページ うち灯台物語は約30ページ
●定価/(税込)1,000円
●出版社/
※日本語版のあと英語版も出版する予定であるという。
高木書房『われわれ日本人が尖閣を守る』HP
上記サイトでの書籍販売はしていませんので下記サイトなどでご購入していただいてご一読ください。
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