抗 議 文
貴殿はIT産業を代表する「楽天」の最高責任者として、次代を担う青少年に夢と希望を与えるプロ野球界に参入するとともに、かつて球場のなかった東北地方にプロ野球チームを球場を誕生させた事は大きな社会還元であると敬意を表す次第である。
然しながら、その後に貴殿が推し進めている他社との企業統合は如何なものであろうか。貴殿が強引に推し進めている企業統合のために経営戦略が、社会環境にどれほどの悪影響を及ぼしているのかを考えたことがあるのであろうか。
我々が貴殿に申し上げたい事は、貴殿が企業統合を果たすために推し進めている株式公開株買付けの原資が、国内の金融機関に留まらず海外の金融機関からも多額な借入金を流用していることである。
貴殿は、堀江貴文や村上世彰同様に、己の欲望を満たすために、株式公開株買い付けのための原資として、国内外の金融機関から資金を借り入れるのであろうが,そこには、何の生産性もなく、国益にならず、ただただ己の欲望のために、日本の社会システムを破壊し、日本的資本主義を没落させることにしかならない。過剰な外資の導入は決して日本経済に良い結果はもたらさず、一つ間違いを起こせば外国企業への日本売りと言う結果を生じさせることにもなり得るからである。また、貴殿が株式公開株を買い付けることは違法ではない。然し、日本には日本の風土がある。日本人には日本人の感性がある。日本の社会環境には日本独自の形態があり、倫理観がある。我々は貴殿が欲望を満たすために形振り構わぬ戦略を用いて「マネーにものを言わせる」様な守銭奴が、これ以上社会にはびこることは、日本の未来を担う青少年の育成に関しても悪影響を及ぼすことであり、明らかにわが日本の古の文化と社会構造を破壊させる原因となる。「マネーゲームは資本主義没落の苗」であり、産業空洞化が進み、日本資本主義没落は明らかである。貴殿がかかる暴挙を今後も続けるならば、貴殿は非国民だと言わざるを得ない。
依って我々は、貴殿が今後、に日本経済と社会環境に危機感を抱かせる生産性なき「マネーゲーム」には断固抗議申し上げる。
平成十七年十二月 ニ日
日本青年社
幹 事 長 鎌田 泰弘
行動隊長 加藤 順一
本 部 長 塚田 真道
情宣局長 亀田 晋司
楽天株式会社
代表取締役会長兼社長
三木谷浩史殿