平成16年10月14日

 今回の「教養講座」は9月26日(日)、さいたま市の埼玉会館において開催しました。

 通算実数12回目を迎えた同講座は、前期の『教育勅語絵巻』を教材にした教養過程を終了して第2期に移行しました。

  第2期の教材は、前期教材と同じ著者であり、教育問題の権威で戦後失われた道徳(修身)教育の重要性を唱え、その再興に尽力されている小池松次先生の『修身・日本と世界一今こそ日本も考えるとき一』ですが、この教材はかつて我が国の教育現場で実際に使用された修身教科書「尋常科・高等科・国民学校」などのものを整理・選出し、更に諸外国の道徳教育を資料添付した構成のものです。

  開催当日は、第一部としてNHKの歴史番組『その時歴史が動いた「昭和天皇とマッカーサー会見の時」』を番組録画したものを視聴しました。

  これは、翌日の27日が昭和天皇とマッカーサーの初会見の日にあてはまる事から選抜された内容であり、激動の昭和を歩まれた昭和天皇の国民を慮る御心に触れ、改めて戦後日本のあり方を考えさせられました。

  第2部は、前期資料をもとに『家庭のしつけ』や『孝行』の項目にふれ、その名の通り身を美しくおくべき『躾』について、今現在巷に広がる当たり前の基準と本来あるべき姿の差異について考察しました。

  改めて記すまでもなく、教養講座は日本青年社の隊員のみならず一般の方々の参加を募っていますが、全てに於いて欧米化する今の日本のあり方に疑問を感じ、どのように振る舞い、どのように働きかけるべきなのかを「行動」に移す為の基礎知識と情念を養う教養講座は今後更なる充実が期待されます。