平成20年度
新春全国代表者役員会議「新春の集い」を開催平成20年6月4日
新緑まぶしい靖國会館「東京・九段」 において、春季全国代表者役員会議を開催
会議は、本年新年度を迎えて日本青年社が宣言した『保守民族派』日本青年社の新役員人事の発表とともに、更なる活動と、そのための意識改革に向けた基 本方針が打ち出された。
◆全国代表者役員会議開催報告
午後12時30分、靖國神社神前において代表役員による恒例の昇殿参拝を執り行った後、午後1時30分より春季全国代表者役員会議を開催。大久保叡情宣局長の指揮による国民儀礼に続いて本年、大幅改正された新役員紹介と辞令書授与が行われた。
また新役員の辞令書は、総本部専任役員に滑川裕二副会長、各局長に千葉州時総局長、各管区長に山本正實全国綜合管区長、各委員長に志村喜一副会長、錬成塾各師範に広瀬守男錬成塾長が授与。最後に司会者から、「この度の新役員人事は、表向きだとか、名刺上の肩書というような安易なものではありません。 適材適所に有能な方々を配置した実践型の役員人事です。新役員には、その意義を十分理解して頑張ってください」との説明があった。
続いて、女性部の新会員、小島三重子氏の紹介と伊豆社友会設立準備委員会代表・山本純一郎氏の紹介が行われて新役員紹介はとどこおりなく終了した。
◆全国社友会代表のご挨拶
春季全国代表者会議は、新役員全員が辞令書授与を受けた後、新役員を軸にした新体制のもとで開催。塚田真道総本部幹事長の開会挨拶をもって開会となった。
全国社友会代表ご挨拶は、安藤英明全国社友会委員長兼所沢社友会代表が「新役員に就任された皆様には、日本青年社の益々の発展のために頑張ってください。また、私たち社友会は、総力を結集して七月十三日に開催されます全国社友総会に向けて頑張ってまいります」と挨拶され、議員同志連盟ご挨拶では、御三方の先生が挨拶に立たれた。
議員同志連盟相談役・大滝藤雄茨城県常総市議会議員は、「新しい新役員体制のもとで、日本青年社に磐石な備えができたことは、これからの日本青年社に寄せられる多くの方たちの期待に答えるべき体制ができたと確信しています。議員同志連盟も日本青年社の更なる発展に向けてともに歩んで行きたいと思います。現在、国内外ともに非情に不安定な混沌とした時代になっております。私ども地方議会も、このような混沌とした状況が続けば、国民社会は大変な事態を招くのではないかと危惧していますが、このような時だからこそ、日本国家の安泰を願う日本青年社の生き方があるんではないかと考えています。私は、地方議会の中でも、そして日本青年社議員同志連盟の中でも、精一杯の努力を重ねて国家の繁栄に貢献したい。微力ではありますが頑張っていきたいという思いを致しております」と挨拶された。
議員同志連盟議長・松村茂夫埼玉県久喜市議会議員は、「ただ今、大滝先生が、内外ともに混沌としてるとおっしゃいました。正にその通りです。しかし、政治の中にも信じられる正義がある。政治の中にも正義が脈々と生きている、それを知らすために日本青年社議員同志連盟一人ひとりの議員は命がけで全身全霊をかけて、その闘いに挑もうと決意しています。信じられる正義は卑怯を憎む、今国内でごたごたしている政治全部が卑怯じゃないですか、その中で正義ある日本青年社の心が政治の中に生きているということを私たちが示していきます。それは孤独な闘いになるかも知れません。厳しい闘いになるかも知れませんが、日本青年社の皆さんが私たちの背中を押して下さっている。私たちは、それを信じながら力の限り闘って行きます。それが日本青年社の誇りだと私は考えていますし、天皇陛下や靖国の英霊の心に答えるものだと信じるからであります。青年社の皆様、私たち同志連盟の議員一人ひとりが皆さんのために命を捨ててもいい、そういう覚悟で頑張ります。私はそれが青年社の日本で唯一のかけがえのない絆だと信じます。」と挨拶された。
◆ 新役員代表の挨拶
続いて行われた新役員を代表して千葉州時総本部総局長が、日本青年社に在籍して以来、三十年の活動経験を振り返りながら、世界の二極体制が崩壊する以前と以後における日本の姿と民族運動の変化について述べながら、日本青年社が平成十一年に、旧来の右翼のあり方と決別して、新たな民族運動の構築に向けて大きく舵をきるとともに、議員同志連盟と全国社友会の設立の思いを語りながら、本年、日本青年社が『保守民族派』を宣言した意味と、それに伴う広報戦略の一環として取組んだ出版活動、また機関紙の重要性を述べた。最後に日本青年社が街宣車を使用しない運動に取り組んでいることを強く訴えた。
千葉州時総局長の挨拶に続く各管区・各委員会の挨拶は、最初に山本正實全国総合管区長が、「日本青年社が一枚岩の団結を図るように精進を重ねてまいります。」と挨拶し、篠塚栄一東日本管区長が「このような大役を仰せつかり誠に光栄と感じております。これからも日本青年社の名に恥じぬよう精一杯努力してまいります。」と挨拶。吉田敏章西日本管区長は「私は身命を賭して任務を遂行してまいりますので、松尾会長をはじめ各先生方、そして同志諸兄の皆様に於かれましてはこれまで以上のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」と挨拶した。
続く各委員会代表挨拶では、拓殖大学OB・関戸一誠台湾主権回復推進委員長が各委員会を代表して「戦後六十三年を経過する本年は、中国の動向や中台問題など東アジア情勢はまずます混迷の度を深めると思われます。また日本の内外でも様々な問題があり、これにいかに対応していくか、この委員会で色々勉強していきたいと思います。また我々各委員会は、今何をするべきか、何をしなければならないのか、ということを良く考えて、全力で頑張る覚悟であります。」と挨拶した。
続く錬成塾代表挨拶は、亜細亜大学空手道部39代主将・広瀬守男錬成塾長が「自分の中に眠っていた押忍!の精神を再び呼び起こし、日本青年社が取組む日本精神の復活に向け、武道を通じた精神鍛錬に努力邁進していきます」と力強く挨拶した。
◆ 全国代表者役員会議の意義と趣旨
日本青年社・全国代表者役員会議の意義と趣旨説明では、杉山洋総本部理事が
「私たちは全国代表者役員会議の意義をもう一度確認する必要があると思います。
平成11年、松尾会長に率いられた日本青年社は『右翼民族派改革元年』と位置付け、従来の右翼と袂(たもと)を分かつことを決意しました。そのためには内部改革を断行しなければならず、自分たち自身がしっかりとした改革をしなければならないとしたわけです。
当時、日本青年社は全国の本支部長会議をやっていました。そしてこの会議で決定されたことを各地域の隊員の方々に伝達して意思統一を図っていました。しかし新しい民族運動を作り上げていくためには、各支部、各本部の役員も総本部の方針を理解し実践する立場にならなくては日本青年社は変わりません。そのために、全役員の参加をこの会議に求めて、本当の意味での意識改革する方針を打ち出したのであります。なぜならば、日本青年社は、運動を実践する実力を持った団体(各本部、支部、会、塾)の集合体なのであります。日本青年社の本支部は他団体に匹敵する力を持ってるし素晴らしい理論も持っているということです。この全体が一つの方向を向いてひとたび動き出すならば、圧倒的な民族運動ができるはずです。そこで三役を含めた全役員が一堂に会して、皆で力を合わせて日本青年社を作りだしていくことが不可欠なのです。これが日本青年社が平成十一年に新たな方針として打ち出した目的でした。そしてさまざまな取り組みを打ち出しました。その実態は中々成果をあげられない面もありますが、私たちはその時、新たなる民族運動の構築に向けた出発点をはっきりと示したのです。それは議員同志連盟と全国社友会の設立であり、日本青年社が議員同志連盟と全国社友会を両輪にして日本青年社が進む道でありました。つまり社会に貢献するような戦い、自分たちの闘いの課題をはっきりと据えたわけであります。そうすることによって国民大衆とともに歩む民族運動という展望をもった運動に進むことができたのです。そして、どこの民族団体よりも遥かに大きい団結力と理論的な高さを結集することで、必ずこの日本を変えることができるんだということがはっきりといえるわけです。この会議そのものが私たち日本青年社の闘いの成果であり、日本青年社の闘いの一部にこの全国代表者役員会議があるんだと言うことを自覚して頂きたい。ですから、より広い意識として総本部の意向や方針が、はっきりと一人ひとりの隊員の心に伝わっていくシステムとして全国代表者会議が開かれているということを皆様方の認識の中に入れて頂きたいと思います。」と述べた。
続く、日本青年社の目指すものでは箱崎一像統括本部長が、「今日の会議を見て、皆さんの情熱と団結をもってすれば、必ず日本青年社を日本のために素晴らしいものを産み落とせると確信いたしました。また、この会議におきましては、ここにいる全国の本支部の方や、自分たちの本支部の中で、色々な案を出しそれを管区長が吸い上げ、管区長から本部へ、そして各局や委員会の意見を十分に取り入れながら、みんなでどんな些細なことでも決定して、皆様に発表することになっています。ですから皆様や社友の人たちの意見を終結させたものが、ここで発表されていることをご理解頂きたいと思います。
それと三ヶ根山『殉国七士廟』についてですが、これは我々の政治運動の大事な根幹をなすものでございます。皆様の参加は勿論、皆様方の地域の、政治家の方、または叔父さん伯母さん、そういう人たちにあの東京裁判は真実なものなのか、いかなる性質のものであったのか、同じ日本人としてこれはどうか、と考えて頂きたいと思います…。この靖国に眠る英霊たちが自らの生命を捨てて逝ったのではない。どうかこれを検証していかなければならない。三ヶ根山とはそういう意味を含めた大事な日本青年社の政治運動の柱の一つであることを皆様にご理解頂きたい。」
と、三ヶ根山『殉国七士廟』墓前祭の意義と日本青年社が目指す活動について説明した。
最後の総括では、亀田晋司総本部本部長が、
「千葉総局長が話された、日本青年社が取組み活動の真実を世論に広く知って頂くための広報新戦略である出版活動は、いままで色々な意味で偏見と誤解の眼で見られていた部分の多い、日本青年社の真の姿を、多くの方々に理解して頂くための書籍として画期的なことだと思います。また、機関紙『青年戦士』についても、触れられていましたが、私どもの機関紙は、一般に見られる時事問題を引用したり、評価したりする記事ではありません。購読者の琴線にふれるような内容が、どなたでも読めるように工夫して書いてあるからです。千葉総局長
のお話しでは、この機関紙が購読者の間で、好評を得ているにもかかわらず、この機関紙を読まない方がいるようですが、この機関紙を読まなければ、日本青年社の真実を理解してないということになります。皆様には、ぜひ機関紙を読んで頂き、そして友人や知人、親戚の方々に至るまで、日本青年社の機関紙を読んで頂く購読者の獲得に努力して頂きたいと思います。
また、今年の『全国社友総会』は七月十三日に開催しますが、私どもは、例年同様に、素晴らしい『全国社友総会』作りに向けて、準備を進めて行く覚悟でおりますので、皆様にもできる限りの強力をお願いする次第でございます。」
と話して閉会した。