東日本大地震と被災者支援活動
最終更新:平成23年4月6日 日本青年社 防災対策本部
平成23年3月11日三陸沖で発生した地震は世界最大級の大地震となり、東日本各地に大きな被害をもたらしています。日本青年社は無念にも犠牲になられた多くの方々に心からご冥福をお祈り申し上げます。
又、この度の国難に対し、不眠不休で災害対策と被災者救助活動に取り組まれる自衛隊、警察、消防署などの方々を始め、関係者各位には大変ご苦労様であります。また海外から駆けつけて下さった各国の救助隊の皆様に心から感謝申し上げます。被災地では、まだまだ安否が分からない方々、救出を待っておられる方々が沢山おられますが、一時も早く救出してくださることを心から祈っております。
そして、電気と水道が止まり、電話も通じない中ですが避難場所に退避している皆様には、くれぐれも健康に気をつけて頑張ってください。 (平成23年3月14日)
被災者支援活動報告(第一弾)
平成23年3月11日(金)
◇日本青年社は、3月13日、全国の役員が集う「全国代表者役員会議」開催日であったが、突然の地震発生に伴い、直ちに「会議」を中止して、防災対策本部(本部長・加藤順一・委員長・山嵜周平)を設置して、関係役員を緊急招集し、被災地の状況把握に入るが思うように電話が通じず状況把握は深夜まで続いたが、その後は、藤田昭彦会長補佐、亀田晋司副会長、大久保叡統括長が中心となり、不眠不休で翌12日早朝まで状況把握に努める。
◇東北管区、山形県本部(全国総合管区兼本部長・石口育雄)が、支援物資を満載した車輌で宮城県石巻市、仙台市、福島県相馬市に向けて出発し、各地の被災地に支援物資を届けながら道路状況と被害状況の調査を開始。
3月12日(土)
◇午前6時ごろから、藤田昭彦会長補佐・大久保叡統括長から昨夜から今朝までの調査報告が入る。◇茨城県本部(総務局長兼茨城兼本部長・富施光治)、群馬県本部(理事・茂木明本部長)関東管区長・高澤 清管区長)・憂和会(理事・代表・千葉州時)が、被災地の茨城県大洗町で支援活動を開始、支援場所は高齢者700人が避難している施設のため(飲料水・オシメ・ミルク・トイレットペーパー等)を積んで大洗町に入り。群馬県本部(理事・茂木明本部長)・関東管区長(高澤清管区長)・憂和会(理事・代表・千葉州時)は、からだの温まる麺類等を中心とした食糧と飲料水などを積んで大洗町入り、 茨城県本部と合流して炊き出し等の支援活動を開始する。
◇北海道本部(総局長兼本部長・山本正實)が、茨城県大洗町の支援部隊に飲料水2000本を届ける。
3月13日(日)
◇防災対策会議にて各委員の状況報告と今後の支援活動を協議する◇木村正副会長と茨城県県西本部(本部長・石塚知巳)が700人分の食材を積んで大洗町入りする。
◇高澤清関東管区長が飲料水1000本を積んで茨城県大洗町入りする。
◇城東本部(行動隊長兼篠塚栄一)が、 水、お茶ペットボトル、おにぎり、パン、乾燥うどん、そば、カップ麺、お菓子、缶詰め、野菜等、約200人分相当、他、乳幼児に必要な紙オムツ、離乳食、粉ミルク、頭痛薬、腹痛薬、マスク、ブルーシート20枚を 街宣車2台に積み込み出動、初めに出発から近く被害の大きかった 茨城県神栖市立深芝小学校の避難所に避難民が居るとの情報から深芝小学校に訪問。積んで来た 約4割位の飲み物、食料品を手渡す。 これから大洗の被災地に向かうと話したら担当者から激励の言葉を頂く。それから大洗の被災地に入り支援物資を届けた後、炊き出しに参加。◇北海道本部(総局長兼本部長・山本正實)が、宮城県石巻市と茨城県大洗町に入る。宮城県石巻市では被災者への第一弾の支援を終えたが、ガソリン規制のため、燃料補給ができず山形市まで足を運ぶといった状況。14日には第二弾が支援物資を積んで宮城県に出発する。
また茨城県大洗町は(大型炊飯器・ガスコンロ・食糧)を積んで再度大洗町入りする。
◇夜、栃木県支部(支部長・郡祐一)の相馬壽夫顧問から、地元も被害にあっているが、今は自分ごとではない、支援活動に出ると一報が入る。※大洗町の支援場所は、当初の避難施設から大洗町役場の駐車場に移る。元防衛大臣 額賀福四郎元衆議院議員と大洗町長が、日本青年社の支援活動を激励に訪れる。
3月14日(月)◇午前6時50分、栃木県本部より連絡
福島県いわき支部(支部長・松山榮貴)が、再々連絡をとったが電話が通じず安否が心配されていた福島県相馬市の福島支部(支部長・水谷数雄)は、石巻市、仙台市を回ってきた山形県本部(本部長・石口育雄)本部長が、避難場所で水谷数雄支部長と会うことができたため福島県支部は大丈夫であることを確認した。また車の中に病人がいるとのことなので、栃木県支部が必要な食糧と飲料水、石油等を積んで急遽相馬市に向う。◇前日、大洗町入りした茨城県県西本部、城東本部が、不足食料調達のため、地元に戻り支援物資を調達して再度大洗町に向うと連絡が入る。その後、水、お茶、コーヒー、コーラ等飲み物と野菜や肉類の食料を調達し再び大洗に入り再度炊き出しに参加。
◇水野孝吉常任理事と新潟県本部(本部長・長谷川美浩)が炊き出しのために仙台に向うが、道路が寸断されていることから、秋田県、青森県を経由して仙台に向ったが、道中でガソリン補給ができず、一度新潟に戻り、燃料補給と予備燃料をそろえて再度出発するとの連絡が入る。支援場所は1600人の被災者が避難している施設。◇北海道本部が支援物資をそろえ、第二弾として宮城県石巻市に出発する。
◇茨城県大洗町で支援活動している、千葉州時理事から、藤田昭彦会長補佐に、3メートルの津波が来るとの警報があったので、一時高台に非難すると連絡が入る。
◇ 新潟県本部(本部長・長谷川美浩)から送られて来た3月14日の宮城県本吉郡南三陸町の写真(写真をクリックすると拡大します)
※日本青年社各県本部・支部は、全員で被災地の交通状況や現状調査にあたり、その内容を防災対策本部へ報告を上げているところですが、いずれの被災地も、電気と水道が止まっておりガソリン、食料などの調達も難しい状況の中で、現地から要請を受けた本支部が率先して不足品を届けているとこです。また、被災地は携帯電話を使用することができず、殆どが定期的に公衆電話からの連絡となっています。
被災者支援活動報告(第二弾)(3/16追加)
3月15日(火)
◇地震・津波・放射能漏れが心配される福島県支部(支部長・水谷数雄)より、昨日、山形県本部(本部長・石口育雄)と栃木県支部(支部長・郡 祐一)の相馬壽夫顧問から支援物資が届いた。避難所の人たちも大変喜んでいるとの連絡が入る。◇城東本部(行動隊長兼城東本部長)が、断水している千葉県香取市で給水活動支援協力に入る。
◇藤田明彦会長補佐からの報告
新潟県本部(本部長・長谷川美浩)が、トラック1台・ジープ1台・ワゴン1台に、玉ねぎ、人参、ジャガイモ等500キロ、肉800キロ、飲料水、炊き出し用調理道具を積んで宮城県南三陸町の避難所(1600人)に向けて出発。◇栃木県支部(支部長・郡 祐一)相馬壽夫顧問からの連絡
福島県相馬市はひどい状態になっている。福島県本部の街宣車は、避難所の駐車場で高齢者や病人が利用する仮説住宅の役割を果たしてる
◇藤田昭彦会長補佐から連絡
南三陸町に向っている新潟県本部の車輌がいわき市で交通規制にあっているが、規制が解除されたら出発する、とのこと。◇北海道本部の和泉 仁事務局長からの連絡
石巻市に入った支援隊第1班は食糧支援を終えて現在帰路についている。第二班は今夕に石巻市に到着する。
◇茨城県本部(本部長・富施光治)より、大洗町での炊き出しは午後1時30分に終えて茨城県本部に戻った。
◇群馬県本部(本部長・茂木明)と憂和会(代表・千葉州時)は、帰路についていると連絡が入る。
3月16日(水)
◇福島県支部・栃木県支部より福島県相馬市の避難所も近くの避難所も物資が足りないと連絡があったことから、防災対策本部は直ちに南相馬市役所と地域振興課にと連絡をとり、行政は各避難所に迅速に物資を供給するように要請する。◇新潟県本部(本部長・長谷川美浩)より、南三陸町に到着した。今から支援活動を開始すると連絡が入る。
↓支援活動の様子
↓避難所周辺の様子(写真をクリックすると拡大します)
※日本青年社は、3月11日の地震発生とともに、「防災対策本部」を設置して対策会議を実施。東日本各地の状況把握と支援活動に取り組んでいますが現在は空路、海路も修復され、多くの企業各社から各自治体に支援物資が届くようになり各自治体の機能も復旧しはしめ、各地でボランティア活動も始まることから、被災地での支援活動を縮小し、今後は「復興対策本部」として各地の災害復興に協力して行くことになりました。
被災者支援活動報告(第三弾)(3/23追加)
3月16日(水)
◇栃木県支部(支部長・郡 祐一)の相馬壽夫顧問からの連絡
避難所で不足している女性用下着100着以上、灯油、食料品、飲料水等の物資がそろったので福島県相馬市入りする。
途中で南相馬方面から他県に向って走行する車輌から「放射能を心配して地元から離れようとしてるのになぜ栃木県から来た車が危険地帯に向うんだ」と心配の声をかけられる。
◇杉山 洋会長補佐兼静岡県本部長より、防災対策本部本部長・加藤順一副会長に、日本青年社議員同志連盟幹事長・岡田康弘岡山県津山市議会議員が、車輌一台分の支援物資を東京まで運ぶと連絡がある。
加藤順一副会長は直ちに岡田康弘議員と連絡をとり、岡田康弘議員が3月18日に中央道で山梨まで運ぶこととなる。◇上記の対応は、山憂連合(統括長兼代表・大久保叡)が支援物資を受け取り、そこから福島県相馬市まで運ぶことを決定。
3月17日(木)
◇栃木県支部・相馬壽夫顧問より今から福島に向う。街宣車は仮設住宅として病人を収容できるので、今日は現地に街宣車を置いてくる。
今までの避難所は危険区域に入っているので、相馬市にいた人たちは二本松市の避難所「駅の道」に移動した。◇防災対策本部長・加藤順一副会長より連絡あり(10時)
山形県本部(全国総合管区長兼本部長・石口育雄)が、今日から宮城県に入る。◇藤田昭彦會長補佐より、3月15日に1600人分の食料4日分を積んで宮城県南三陸町入りした新潟県本部(本部長。長谷川美浩)は、現地での炊き出しが予定より一日早く終ったので新潟県に戻ると連絡が入る。
3月18日(金)
◇栃木県支部・相馬壽夫顧問より電話あり
今から福島県に向うが、第一原発に近い南相馬市にはまだ支援物資が届いていないようだ。自衛隊も入っていない。
福島県支部の水谷数雄支部長(東北管区長)たちは、二本松市の避難所に留まっているが、それぞれの家族は、行政が用意した新潟県の避難所に移った。水谷数雄支部長たちは二本松の避難所で頑張っている。
また、宮城県仙台市から避難している人から、仙台市の避難所で病人収容のために街宣車(広報車)を使用したいとのことから、栃木県支部の街宣車を仙台市の避難所に移すことになった。
◇岡田康弘議員から支援物資のことで連絡が入る。その後、防災対策本部長・加藤副会長が岡田康弘議員と杉山 洋会長補佐と詳細な打ち合わせを行う。◇藤田昭彦会長補佐より連絡
山形県本部(全国総合管区長兼本部長・石口育雄)が、宮城県石巻市に入る。現地は1000人以上が死亡しているので今日から現地で支援に入るが一度山形に戻り、支援物資(米をはじめ、衣類等)をそろえて現地入りするとの連絡。◇茨城県本部・富施光治本部長(総務局長)より(午前中)
岡田康弘議員から、支援物資を東京まで運ぶと連絡があったが、東京から茨城まで運ぶことができれば、茨城県本部も現地に運ぶことができるので連絡して欲しい。大洗での炊き出しは撤退したが、今度は北茨城で支援活動をする予定でいると連絡が入る。
3月19日(土)
◇日本青年社総本部で執行部が「復興対策会議」を行う。
会議は、被災地状況と支援活動状況の報告と今後の復興支援に関して。◇茨城県本部(総務局長兼本部長・富施光治)は、災害復興協力の一環として、地元で瓦が壊れる等の被害を受けた高齢者住宅を重点に屋根の修理(雨漏りや放射能被害を防ぐために破損した屋根をシートで補修をする)の取り組みを開始する。
◇藤田昭彦会長補佐より連絡。新潟県本部(本部長・長谷川美浩)が、ガソリンを積んだタンクローリーとともに宮城県南三陸町入りする。新潟県本部は、被災地のガソリン供給が可能になるまで1日2台のタンクローリーを仕立てて南三陸町のガソリン供給を続ける。
◇福島県支部(東北管区長・支部長・水谷数雄支部長)が、避難所で活動する福島県二本松市の避難者とともに新潟県燕市の避難所に移動。
◇日本青年社信濃社友会は、長野県栄村で3月12日午前3時59分に発生した震度6強の地震により、家族倒壊地、地すべり、雪崩による被害を受け、村民2200人中、約1600人が避難生活を余儀なくされてることから、役場と相談して、畳をトラックに積み込み避難所になっている小学校体育館に届けた。
3月20日(日)
◇福島県二本松市の避難所に運ぶ予定であった岡田康弘議員からの支援物資は、二本松市の避難所が新潟県燕市に移ったことから、執行部役員(加藤順一対策本部長・山嵜周平対策委員長・藤田昭彦会長補佐・亀田晋司副会長・大久保叡統括長・武田塾塾長)が、新潟県燕市の避難所に向けて出発。加藤順一本部長より、午前11時には避難所入りし水谷数雄福島県支部長に支援物資を託したと連絡が入る。
◇山憂連合(統括長・代表)より、山梨県が文科省に報告した「降下物環境放射能測定結果と文科省が発表し放射能水準調査結果の数値が違ってるので調査が必要との連絡が入る(調査表が届く)
3月21日(月)
◇日本青年社信濃社友会(代表・宮本憲寿)が、長野県上田市から福島県の避難所に指定されている須賀川病院(110床)に米・食料品・灯油・飲料水・カイロ等を届ける。
3月22日(火)
◇山形県本部(全国総合管区長兼山形兼本部長)が、米340キロと衣類、食料品などを4トントラックに積んで宮城県入りする。
石口育雄本部長は、地震発生以来、幾度となく被災地である宮城県、福島県入りし、現在は宮城県仙台市・石巻市を重点に支援活動を続けている。
3月23日(水)
◇栃木県支部(支部長・郡 祐一)の相馬壽夫顧問より連絡
福島県二本松市の避難所から新潟県燕市の避難所に移動したことから、衣類・石鹸・タオル・下着等を積んで燕市の避難所入りして避難所にいる福島県支部(東北管区長・支部長)に支援物資を託す 。
3月25日(金)
◇藤田昭彦会長補佐の報告
山形県本部の石口育雄本部長から、今日は米340キロと切り餅等の物資を宮城県に届ける。この支援活動は山形県と宮城県の間を一週間ほど数回往復する予定。
3月26日(土)
◇北海道本部(総局長兼本部長・山本正實)の和泉 仁事務局長が、秋田県横手市役所から依頼されたワゴン1台分の支援物資を宮城県石巻市の避難所に届ける。
3月30日(水)
◇群馬県本部(理事兼本部長・茂木明、・小林博行・長谷川幸延・松本英樹・長岡幸雄・喜原光男・狩野照雄)が、米700キロ、水3200本、ラーメン40箱、カップ麺50箱、タオル500本、生理用品多数、畳100枚他、衣類、布団、日用品、トイレットペーパー、菓子等を満載した大型トラック1台、2トンのロングトラック1台、救急車輌として街宣車1台で宮城県仙台市、石巻市、多賀城市、女川町など避難所に向けて出発。
宮城県で福島県支部の役員及び社員5名と合流して支援活動を開始する。
↓群馬県本部から送られて来た被災状況(3/31時点)の写真
3月31日(木)
◇新潟県本部(時局対策局長兼本部長)は3月18日に宮城県南三陸町志津川小学校で炊き出しを終え新潟に戻り、ユニットバス5基、給湯器5機、発電機10KVA、ガスボンベ5本を完備した10トントラックを制作し3月31日深夜、新潟を出発。
4月1日(金)
◇新潟県本部(時局対策局長兼本部長)は早朝、宮城県南三陸町志津川小学校に到着、この小学校を新潟県本部の発信基地として準備に取り掛かる。
志津川小学校は自衛隊により風呂が提供されているため、現地の責任者に風呂の提供されていない他の避難所を確認し移動風呂を被災者に提供する。
小学校に残った隊員は炊き出しの準備をし炊き出しを被災者に提供する。
4月3日(日)
◇3月30日から宮城県内の避難所で復興支援活動を行っていた群馬県本部(理事兼本部長・茂木明)が、活動を終えて群馬県本部に帰還する。
◇栃木県支部(支部長・郡 祐一)の相馬壽夫顧問からの報告
下着、靴下、衣類等をトラックに積んで宮城県石巻市に向う。石巻市で山形県本部(全国総合管区長・本部長)と合流する。
4月4日(月)
◇藤田昭彦会長補佐からの連絡)
4月3日(日)、山形県本部(全国総合管区長兼本部長・石口育雄)が、米700キロ、毛布200枚、水200本、カイロ、テッシュペー等を積んで宮城県石巻市に入り、石巻市ではトラック一台分の下着、靴下、衣類などを積んだ栃木県支部(支部長・郡 祐一)の相馬壽夫顧問と支部役員と合流して避難所被に物資を届け、今日帰還した。
※他、「復興対策本部」は地震発生以降、行政から物資が届いていない避難所からの支援要請については、地域の自治体に迅速に物資を供給する要請活動を続けています。