尖閣諸島領有問題

●尖閣諸島とは

 わが国は戦後三つの国際紛争地域を抱えていますが、その一つに尖闇諸島領有問題があります。
 尖閣諸島は東シナ海に浮がぶ5つの島(魚釣島・北小島・南小島・久場島・大正島)と、三つの岩礁(飛瀬・沖の北岩・沖の南岩)によって形成されています。また大正島は国有地ですが他の四島は日本人が地権者となっている私有地であり、その一つである久場島は、現在もアメリカ軍に射爆場として賃貸契約が結ばれており毎年賃貸料が支払われています。

●尖閣諸島と魚釣島漁場灯台

 昭和45年以降、日・中・台間で領有紛争が続いている尖閣諸島魚釣島に昭和53年8月12日、自費で灯台を建設して実効支配を開始、同63年6月9日、灯台建設10周年を記念して新灯台を建設、平成8年7月15日には北小島に第二灯台を建設、同12年4月22日には魚釣島に尖閣神社を建立しました。
 日本青年社は今日まで23年間、祖国日本の灯を守リ続けています。

●尖閣諸島は日本固有の領土

 尖閣諸島は古くから琉球民族に知られていました。
明治12年に明治政府は琉球藩を廃止し沖縄県とし、明治18年以来数回にわたって沖縄県当局が調査した結果、尖閣諸島が清国(現中国)に所属する証跡がないことを慎重に確認した後の明治28年1月14日の閣議決定によって尖閣諸島を沖縄県の所轄とし、わが国の領土に編入しました。
 第二次世界大戦後も、平和条約第3条によって、琉球諸島、小笠原群島、西ノ島及び欠山列島を含む南方諸島、沖ノ鳥島はアメリカの単独施政権の下におがれましたが、尖闇諸島が平和条約第3条の範囲に含まれていることは明らかです。当然、昭和47年の沖縄本土返還の折にも、尖閣諸島を含むこの海域の島々は全て日本に返還され現在も変わるものではありません。
 以来、戦前戦後を通じて一度たりとも他国に侵害を受けたことはありません。

●尖閣諸島領有問題

 昭和43年10月12日よリ11月29日の間、国連の海洋調査団が東シナ海の海底調査を行なった結果、海底に有望な石油資源が理蔵されていることが明らかになったことから台湾・中国が突然領有権を主張し始め今日いまなお領有紛争は続いています。

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