日本青年社
教育課程について

H15/05/24
日本青年社総本部
教導委員会

 我が国に於ける昨今の退廃せしめられたる現状は目に余り、とどまる所を知らぬ様相を呈しております。

 その多くの要因が精神的背骨を失い、取り戻す努力を怠り、その教育をを放棄してきた日本人そのものにあると断定せざるをえません。

 『国家百年の大計は教育にあり』『教育勅語の復活』を唱え続けてきた我が陣営でさえ戦後教育に首までどっぷりつかった世代が大半を占め、日本民族の本然たる道義や道徳、修身といった教育は「言葉」の上のものとなり、それを「教育・教練」として受け、身につけるべく機会を完全に損なっております。

 そこで日本青年社は『民族の本然』たる教育を再確認し、確固たるものとして身に付け、世論喚起を促すべく修身教練機関を設け、教育課程を築くこととなりました。

 その目的と方法は次のとおりであります。
(一) 日本精神の回復を第一義とし、それを世論に喚起しうる人材の育成につとめる。

(一)日本青年社が民族派のリーダーシップをとるにあたり、心身ともに健全な指導者たる教育、すなわち「修身」を身体の一部とすべくものとする。

(一)総本部の選定する書籍を教材とし、朗読しつつ説明を加え、見て・聞いて・書きとめ・ディスカッションするものとする。

(一)その目的は教育者の育成ではなく、あくま「指導者」の育成であり、口舌の徒におちいらず体現者としての地位向上を計る。

(一)教える側と教わる側、つまり学校的教育に終始せずあくまで互いに研鑽し、 一体感と連帯感を育む。

(一)必要に応じて蹴者講師として招き指導を受ける。

(一)出席者は21役・警備隊・設営隊(仮称)・その他希望者とする。

(一)開催は毎月1回、いずれかの日曜日とし定例のものとする。

(一)出席率と受講期間および取り組みと意意欲を考慮し、成績優秀な者には教育課程修了証書を発行する。
『人類文明の秘宝』とまで評されたはずの日本民族とその精神は敗戦と占領政策によって歪められ、史実に反する教育と戦後史観によって取り返しのつかない状態に陥っております。

 歴史の中でも幾度となく直面した、このような世情を打開してきたのは常に『維新』、すなわち原点に立ち返り元の姿を復元する事にあります。

 近代科学文明が進み、世界の情報がリアルタイムで入手でき、人間の叡智が屈指されたかの世相でありながら、いまたに紛争の解決を戦争に求める愚を犯しつづけ、大国のエゴのみが正当化される社会に一石を投じなくてはなりません。

 科学的進歩と大国の正義の裏側に置き去りにされた真の叡智と誠の正義は日本民族が育んできた慈愛の心と、堅く貫いてきた義の心で再興しなくてはなりません。

 その先駆者となるべき日本青年社にあって隊員の資質の向上と意識の昂揚は時代に求められた必然性である事を自覚し、日本精神の回複につとめるべく教書課程への積極的な参加を求めます。

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